今月17日から21日にかけて、中國(guó)公共外交協(xié)會(huì)率いるシンクタンク?メディア代表団が日本を訪問(wèn)した。冬に入ったばかりだが、今回の代表団の訪日は初春のようなあたたかいムードの中、進(jìn)められた。なぜなら中日関係は約6年間冷え込んでいたものの、今年は回復(fù)の兆しを見(jiàn)せているからだ。年末の中日両國(guó)のシンクタンクとメディア関係者の交流は、両國(guó)関係に春が訪れたことを?qū)g感させる機(jī)會(huì)となった。(文:溫憲?人民日?qǐng)?bào)高級(jí)記者)
同時(shí)に、中國(guó)外交部(外務(wù)省)の陸慷報(bào)道官率いる小規(guī)模な代表団も訪日し、中國(guó)公共外交協(xié)會(huì)率いるシンクタンク?メディア代表団と共に、中日シンクタンク?メディア対話會(huì)や中日大學(xué)生代表座談會(huì)などに參加したほか、陸報(bào)道官は日本大菅岳史外務(wù)報(bào)道官と18日、會(huì)談した。こうした中日外務(wù)報(bào)道官協(xié)議は実に約9年ぶりとなる。同協(xié)議は約6時(shí)間にも達(dá)し、率直で踏み込んだ話し合いが行われたとみられている。
三寒四溫の時(shí)期というものは、期待と不安が入り交じるもので、心配なことがあれば理解を深め、率直な話し合いをして、信頼を築いていかなければならない。17日の中日シンクタンク?メディア対話會(huì)には、日本側(cè)のシンクタンク?メディアのキーパーソンも出席し、中國(guó)との対話を非常に重視していることが示された。
この百年で未曾有とも言えるほど情勢(shì)に大きな変化が見(jiàn)られる現(xiàn)在、中國(guó)の一挙一動(dòng)には日本も注目しており、當(dāng)然ながら「一帯一路」(the Belt and Road)に対する関心も非常に高い。日本のシンクタンクの中には、冷靜な目で「一帯一路」を研究し、理性をもって中國(guó)の発展の背後にある知恵を見(jiàn)つめる人々もすでに現(xiàn)れている。「『一帯一路』とは何かについて、日本ではまだコンセンサスが築かれていない」と話す日本の國(guó)際アジア共同體學(xué)會(huì)の進(jìn)藤栄一會(huì)長(zhǎng)は、福田康夫元首相を最高責(zé)任者とする「一帯一路」研究機(jī)関を立ち上げた。そして、「一帯一路」について研究を行い、世界のガバナンス推進(jìn)を目的とし、コネクティビティを重視し、情報(bào)革命を背景に、各國(guó)のための利益創(chuàng)出を目指しているということを知ったという?!敢粠∫宦贰工趣?、同盟を結(jié)ぼうとしているのではなく、調(diào)和とウィンウィン、持続可能な発展を重視している。その過(guò)程において、透明度や公平性を向上し続けなければならない。
世界情勢(shì)の大きな変化とともに、國(guó)際関係も大きく調(diào)整されている。その過(guò)程において、日本はどのような立場(chǎng)を取り、中國(guó)とどのような関係を築くのかが、多くの日本人の関心の的となっている。しかし、その関心には困惑や懸念も多く含まれている。
日本の國(guó)際問(wèn)題研究所の客員研究員?津上俊哉氏やアジア?パシフィック?イニシアティブの研究主幹?加藤洋一氏、毎日新聞の専門編集委員?坂東賢治氏などは、約6年以上が経ち、中日関係には改善が見(jiàn)られているが、北東アジアの安全の前提に突然変化が生じ、それは日本とっては「災(zāi)難」のようだとの見(jiàn)方を示す。米國(guó)が新たな冷戦を開(kāi)始するという情勢(shì)の下、日本は今後、どのような立場(chǎng)を取ることになるのだろうか?中國(guó)と米國(guó)の間に立つ日本はしばしばどちらの味方に立つのかという選択に迫られることとなり、それは非常に困難な選択となる。日本は最近、各省庁や自衛(wèi)隊(duì)などが使用する情報(bào)通信機(jī)器から、華為(ファーウェイ)を排除する方針を固めた。安全という観點(diǎn)から考え、日本はこのような選択を余儀なくされたとしている。
この點(diǎn)について陸報(bào)道官は、「華為をめぐる問(wèn)題で、日本が考えている安全的要素が日米同盟を指すのであれば、この同盟自體冷戦時(shí)の産物と言える。日本が考えている安全的要素が、米國(guó)が主張しているのと同じく、華為の機(jī)器を使うと國(guó)の安全が脅かされるというものであれば、必ずその証拠を提出すべきだ?,F(xiàn)在グローバル化が進(jìn)む中、各國(guó)がむやみに『國(guó)の安全』を理由に、非貿(mào)易障壁を設(shè)置すれば、最終的には自國(guó)に大きな損害をもたらすことになる。最も大きな損害を被るのは日本のような貿(mào)易をよりどころとしている國(guó)だろう。そして事態(tài)がそこまで進(jìn)んだ場(chǎng)合、中國(guó)もああだこうだと様々な理由をつけて、一部の國(guó)の商品や技術(shù)を排除することが可能だということになる。通常、どんな新技術(shù)や商品であっても研究開(kāi)発に一定の期間が必要であり、大きな市場(chǎng)の検証を受ける必要がある。この點(diǎn)、中國(guó)の優(yōu)位性が他の國(guó)に劣ることはない。中國(guó)はわずかな恨みも必ず晴らすということはしないが、他の國(guó)の中國(guó)に対する不公正な対応を鵜吞みにすることもない」との姿勢(shì)を示した。
そして、「両國(guó)のシンクタンク?メディアは、歴史の悪循環(huán)からどのように抜け出し、今後どんな紆余曲折があったとしても、溝を管理?コントロールし、両國(guó)関係を健全に安定した狀態(tài)で継続的に発展させればよいのかを話し合わなければならない。そのためには、中日関係を築く上で、歴史に誠(chéng)実に向き合い、客観的に現(xiàn)実を認(rèn)識(shí)し、積極的に未來(lái)に目を向ける必要がある。相互信頼を築き、両國(guó)関係を強(qiáng)固なものにするというのが、解決が必要な問(wèn)題だ」と指摘した。
実際、新たな情勢(shì)下で、日本のメディアも、どのように新たな視點(diǎn)で中日関係を報(bào)道すればよいのかについて考えている?!赋招侣劇箛?guó)際報(bào)道部の稲田信司部長(zhǎng)は、「日中雙方のメディア交流は近年、低迷している。反中、反日感情は拡散しやすいのに、それを鎮(zhèn)靜化させるのは難しい。今はどのように正確な報(bào)道をして、フェイクニュースと戦うかを考えなければならない」と指摘する。そのためには、踏み込んだ取材を行い、広い視野で分析するという二つの面で努力が必要だ。蟲のような目も必要だが、全體を見(jiàn)渡すことができる鳥のような目も必要となる。樹木だけを見(jiàn)て、森全體を見(jiàn)ないようなことがあってはならない。日本テレビ?國(guó)際部の長(zhǎng)谷川次郎副部長(zhǎng)は、「安倍首相の訪中に伴い、中國(guó)を訪問(wèn)した日本の若い記者は中國(guó)人と率直な交流を行ったのをきっかけに、『怖い』と感じなくなった」とする。フジテレビ報(bào)道局の矢野修至統(tǒng)括擔(dān)當(dāng)局長(zhǎng)も中國(guó)の悪口を言えば、クリック數(shù)が伸びると認(rèn)めながらも、「私はそんなことはしない」とした。
日本のニューメディアは、中國(guó)と比べるとその発展の遅れが顕著だといえる。中國(guó)のショート動(dòng)畫共有アプリ「抖音(TikTok)」は2018年、日本のAppStore でのダウンロード數(shù)が、ツイッターやYouTubeを超えた。日本のニューメディアの中では、ドワンゴが提供している動(dòng)畫共有サービス?ニコニコ動(dòng)畫が獨(dú)走している狀態(tài)だ。今月18日、代表団がニコニコ動(dòng)畫を見(jiàn)學(xué)した時(shí)間は、ちょうど習(xí)近平主席が中國(guó)改革開(kāi)放40周年大會(huì)で談話を発表している時(shí)で、ニコニコ動(dòng)畫もそれを生放送していた。ニコニコ動(dòng)畫の吉川圭三エグゼクティブプロデューサーによると、ニコニコ動(dòng)畫は、日本で唯一、ノーカットで中國(guó)全國(guó)人民代表大會(huì)、閲兵式、春節(jié)聯(lián)歓晩會(huì)(春節(jié)<舊正月>を祝う中國(guó)の國(guó)民的年越し番組)などを生放送するニューメディアだ。中國(guó)側(cè)の観點(diǎn)を理解するために、ニコニコ動(dòng)畫は、「南京!南京!」などの中國(guó)映畫も配信している。「中國(guó)の閲兵式を生放送した後、多くの日本の若者が『中國(guó)の実力は強(qiáng)大であることを知った』と聲を寄せた。中國(guó)は近隣の大國(guó)で、相互理解を深める必要がある。そのため、當(dāng)社の配信は東アジアの平和に寄與すると思う」と吉川エグゼクティブプロデューサー。
さらに今月19日、大阪大學(xué)で中國(guó)側(cè)の代表団と関西エリアの大學(xué)生約130人の交流活動(dòng)が行われた。會(huì)場(chǎng)では今年の「中日の大學(xué)生1000人の交流活動(dòng)」に関する映像が流された。その後、陸報(bào)道官が日本の大學(xué)生の質(zhì)問(wèn)に答えた際には、會(huì)場(chǎng)に何度も笑い聲が上がり、盛んに拍手があがった。神戸學(xué)院大學(xué)の學(xué)生?浜田さんは、中國(guó)語(yǔ)で、「今年の夏休みに日中青年交流大會(huì)に參加しました。その活動(dòng)により中國(guó)がもっと好きになりました。このような活動(dòng)は今後もあるのでしょうか?一人でも多くの人がこの活動(dòng)に參加することを願(yuàn)っています」と質(zhì)問(wèn)すると、陸報(bào)道官や在大阪中國(guó)総領(lǐng)事館の李天然総領(lǐng)事が「あります」と回答。浜田さんは最後に、「日中関係がもっと良くなることを願(yuàn)っています」と述べた。交流活動(dòng)の最後に、日本の大學(xué)生2人が、中國(guó)の歌「大中國(guó)」を披露すると、會(huì)場(chǎng)全體が熱気に包まれた。
まさに中日関係の基礎(chǔ)は民間にあり、中日の青年たちにこそあるのだということが、ここからもわかるだろう。(編集KN)
「人民網(wǎng)日本語(yǔ)版」2018年12月27日
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