中國外交部(外務?。─螆蟮拦伽趣いΔ?、堅実な仕事をして、どんな質問にも鋭く、的確に答えるというのがそのイメージだ。しかし今月19日、大阪大學で行われた交流會に出席した中國外交部(外務?。┬侣勊兢侮懣秷蟮拦伽恕ⅳⅳ肴毡兢闻哟笊瑧賽郅碎vする質問を投げかけ、出席者らがヒヤッとする一幕があった。環(huán)球網が報じた。
交流會で、ようやく手に入れた貴重な質問の機會に、関西外國語大學の女子大生?久保さんは、「私には中國人の友達がたくさんいて、友達たちにはよく『中國人の彼氏を作るといいよ』と勧められます。私も、中國の男性は女性にとても優(yōu)しいと思います。実は私のある友達は中國の男性と付き合っていて、2人はとても仲が良いのですが、友達の両親は交際に反対しています。どうやってその両親を説得したらいいと思いますか?」と、真剣な目つきで陸報道官に質問。この質問に、會場を埋め盡くしていた中國人と日本人からは思わず苦笑が漏れていた。
大阪大學での交流會は、中國広報文化外交協(xié)會率いるシンクタンク?メディア団の訪日期間中に行われた民間外交活動の一つで、陸報道官のほか、在大阪中國総領事館の李天然大使級総領事やメディア団のメンバーらが、関西エリアにある大學の大學生らと直接交流を行うというイベントだった。
大阪大學
日本の大學生たちからは、中國経済の動向や陸報道官は日本のどこを旅行したいかまで、バラエティーに富んだ質問が挙げられた。しかし、女子大生から、外交部の報道官に戀愛に関する質問が出るとは、誰も予想していなかった。
陸報道官は本職の外交とは全く関係のない質問を拒否するかと思われたが、質問に対し、「あなたの友達は正しい。中國の男性は確かにとても優(yōu)しい。例えば、私の後ろにいる2人の通訳はイケメンですよね。あ、でも、彼らは既婚者なので、その気にならないように」と答え、會場は爆笑に包まれた。
さらに、「中日間の國際結婚については、日本社會がどう見ているのか分からないが、比較的オープンだろうと思う」と話し、さらには「大人の男性」としての経験からアドバイスを展開、「中國でもこの問題についてはオープン。中日の國際結婚というと、思い浮かべるのは何と言っても福原愛さんと臺灣地區(qū)の江選手のこと。もちろん、日本の男性がやさしくないと言っているのではなく、結婚というのは2人の思いが一番大事で、國籍といった問題は障害にはならないと、私は思う。ただ私もその両親をどう説得したらいいかは分からないが、カギは彼氏が握っているだろう。彼が彼女の両親に娘さんを彼と結婚させても安心だと証明する必要があるだろう」と丁寧にアドバイスした。その後、陸報道官は、日本人女性と結婚して25年になる中國人のメディア関係者の男性を呼び、その経験を語らせ、會場はとてもあたたかい雰囲気に包まれた。
毎日行われる定例記者會見で、陸報道官は常に簡潔で要點をついた発言をし、その発言內容も非の打ちどころがなく、無駄なことは一切言わないが、必要なことはすべて発言するため、その評価は高い。しかし、今回の女子大生の質問に対しては普段とは全く異なる気さくな一面を見せた。
この日、メディア団一行が吹田市にある大阪大學の會場に入った際、関西エリアにある大學の教員や大學生數(shù)百人が大きな拍手で出迎えた。
會場にいた日本の大學生たちの服裝も中國側を驚かせた。ほとんどの大學生が「I love China」と印字された白いTシャツを著ていたからだ。一部の學生は、最近中日が共同で開催した日本の青年1000人が訪中する活動に參加したのがきっかけに中國好きとなり、そのほかの學生も純粋に中國に対する好感を示すためにこのTシャツを著用したのだという。
しかも、會場にいた大學生の多くは、交流會に出席するためにわざわざ和歌山大學や神戸大學などから大阪大學に來ていた。出席した理由を聞いてみると、「日本で本當の中國について知れる機會は少ない」といった答えのほか、「ネット有名人に會えるから」という答えが返ってきた。
ここでいうネット有名人とは、いつも厳しい表情の中國外交部の陸報道官とCCTV國際チャンネルの任永蔚首席記者のことを指しており、実は日本にはたくさんの「ファン」がいるのだ。
観光について専門に學ぶある學生は、陸報道官に「お勧めの中國の観光スポットを教えてほしい」とし、さらに、「萬里の長城のような有名どころではなく、あまり知られていないニッチな観光スポットがいい」と、細かい注文を付けた。
陸報道官はその質問にまじめに回答した後で、「反対に日本のおすすめ観光スポットを教えてくれないか」と聞き返した。その予想外の質問に、その學生はしばらく考えた後、「僕の出身地である広島の宮島神社」と回答。
それに対して陸報道官は、「そこにはもう行ったことがあるので、他におすすめのところはないか?」とさらに質問を重ねると、その學生は返答に詰まってしまい、「では僕の実家にいらしてください。我が家でもてなします」と苦し紛れに提案していた。
會場では一部非常に敏感な質問も挙がったものの、交流會は全體的に和やかなムードで行われた。
こういった広報文化外交を通じて、両國の國民の距離とは縮まっていくのだろう。創(chuàng)価學會の內田雄二氏は、以前に胡耀邦総書記の招きで中國を訪問した日本の青年3000人のうちの1人で、その時の経験を通して「中國は素晴らしい國だ」という確信を強めたという。そして、その後の30年間、日本の中國人留學生を熱心にサポートし続け、中日友好のためにたゆまぬ努力を続けてきた。さらに、娘を中國に留學させることで、彼女が「次の世代の日中友好の懸け橋になることを願っている」としている。
今回の交流會に參加した日本の學生の中からも、將來の「內田氏」が生まれるかもしれない。
これからの道のりも平坦ではないかもしれないが、中國の李克強総理が日本を訪問し、日本の安倍総理が中國を訪問するなど、中日関係の改善の兆しに、期待が高まっている。今回の大阪大學での交流會を通しても、中日関係が改善し、春が訪れていることを確かに感じ取ることができた。
次の世代の中國人と日本人の信頼と友好が、中日関係に一層明るい未來をもたらしてくれることを願っている。(編集KN)
「人民網日本語版」2018年12月21日
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