中國科學(xué)院南京地質(zhì)古生物研究所が明らかにしたところによると、中國とドイツの古生物學(xué)者でつくる研究チームはこのほど、湖南省で立體保存されている太古の海綿の化石を発見した。これらの化石は5億2100萬年前に形成されたもので、早期の海綿及び多細(xì)胞動物全體の起源と進(jìn)化の研究にとって重要な意義を持つ。新華社が伝えた。
人々がよく目にする日用品のスポンジ(海綿)は、人工的に合成された高分子発泡體だ。自然界にも海綿と呼ばれる動物がいて、多細(xì)胞動物の中で最も古い動物類型の一つだ。古代ギリシャの時代から、人々は骨針のない海綿の骨格を體を洗う用品として使用していた。當(dāng)初の人造海綿も、合成材料を用い天然海綿を真似して開発された。多細(xì)胞動物の起源と早期の進(jìn)化について議論するならば、海綿動物は避けては通れない話題だ。
研究者は今回、湖南省張家界付近の珪質(zhì)リン巖の中から、その場で立體保存されている海綿の化石を発見した。これは現(xiàn)在知られているうち最も古い、その場で骨格構(gòu)造が保存されている海綿の化石だ。これまでの放射性炭素年代測定及び生物地層學(xué)の研究に基づき、研究者はこれらの太古の海綿が生きていた時期は今から5億2100萬年以上前のカンブリア紀(jì)前期であると推測した。形態(tài)的に見ると、これらの化石の多くが不規(guī)則的な球形、楕円體として保存されており、中心から外側(cè)に向かい骨針が伸びている。海綿の直徑は數(shù)ミリから1?2センチの間。細(xì)かく比較対照することで、科學(xué)研究者はこれらの化石のうちの一部が、原始的な六放海綿の形態(tài)に合致すると判斷した。
今回の研究に參加した中國科學(xué)院南京地質(zhì)古生物研究所の羅翠副研究員によると、原始的な六放海綿の他に、研究者はリン巖の中からその他の形態(tài)の海綿の骨針を発見した。これらのリン巖の中に、さらに多くの海綿の類型が保存されていることが分かる。
関連研究成果はこのほど、ドイツの古生物學(xué)専門誌に掲載された。(編集YF)
「人民網(wǎng)日本語版」2019年5月7日