水素エネルギーを発展させることは、中國(guó)のエネルギーモデル転換の重要なアプローチである。このところ、水素エネルギーは各地産業(yè)配置の新たな注目點(diǎn)となっており、多くの地方が相次いで水素エネルギー産業(yè)計(jì)畫案を打ち出し、産業(yè)が加速度的に発展している。たとえば、上海は2025年までに水素スタンド50ヶ所を設(shè)置し、水素乗用車を2萬(wàn)臺(tái)以上、そのほかの水素自動(dòng)車を1萬(wàn)臺(tái)以上まで増やす計(jì)畫を打ち出した。広東省仏山市では今年中に水素ステーション10ヶ所の運(yùn)用を開始し、水素エネルギー路線バス1000臺(tái)のモデル運(yùn)営という目標(biāo)達(dá)成を目指す計(jì)畫だ。武漢は2020年までに水素ステーションを5-20ヶ所設(shè)置し、燃料電池自動(dòng)車のモデル運(yùn)行規(guī)模を2000-3000臺(tái)にすることを計(jì)畫している。経済日?qǐng)?bào)が伝えた。
業(yè)界內(nèi)専門家によると、水素エネルギーとは、水素およびその同位體を主導(dǎo)とする反応において、あるいは水素の狀態(tài)変化の過(guò)程において放出されるエネルギーを指す。供給源が広く、貯蔵が可能で、用途が多く、CO2ゼロ?汚染ゼロで、エネルギー密度が高いといった特徴を持ち、発電や熱供給が可能であるほか、交通手段の燃料としても用いることができる。また、水素は安定した媒質(zhì)で、再生可能エネルギーで水素を作り、安定性を欠く再生可能エネルギーを安定させることもできる。
國(guó)際水素エネルギー協(xié)會(huì)の毛宗強(qiáng)副主席によると、水素エネルギーの密度はガソリンの3倍、リチウム電池の130倍であるため、水素エネルギー燃料のエネルギ代替過(guò)程における比重が高まっているという。統(tǒng)計(jì)によると、現(xiàn)在、世界の年間水素生産量は6300萬(wàn)トン前後だが、そのうち中國(guó)の年間水素生産量は約2200萬(wàn)トンで、世界の水素生産量の3分の1を占め、世界一の水素生産大國(guó)となっている。
水素エネルギーおよび燃料電池分野で、中國(guó)はすでに基礎(chǔ)研究、応用研究からモデルデモンストレーションに至るまで、全方位的な構(gòu)造をひとまず形成しており、水素生産、貯蔵?輸送、充填、応用の4段階をカバーする整った水素エネルギー産業(yè)チェーンが出來(lái)上がっている。水素生産の段階を例に取ると、現(xiàn)在のところ主に石炭ガス化、天然ガス、メタノール改質(zhì)、水電解などの水素生産方法が含まれている。將來(lái)的には、「再生可能エネルギー+水電解水素生産」が大規(guī)模水素生産の発展趨勢(shì)になるとみられている。
また、中國(guó)の燃料電池自動(dòng)車の生産臺(tái)數(shù)も年ごとに増加している。國(guó)際水素エネルギー協(xié)會(huì)提供のデータによると、2017年に中國(guó)で計(jì)8ブランド、10車種の燃料電池自動(dòng)車が生産され、総生産臺(tái)數(shù)は1272臺(tái)と、2016年の同期比で102.2%増加した。2018年、中國(guó)の燃料電池自動(dòng)車の生産臺(tái)數(shù)は1619臺(tái)に達(dá)し、そのうち燃料電池専用車は909臺(tái)、大型乗用車が710臺(tái)だった。
中國(guó)水素エネルギー連盟専門家委員會(huì)主任を務(wù)める同済大學(xué)學(xué)長(zhǎng)補(bǔ)佐の余卓平氏は、「中國(guó)は世界一の水素生産大國(guó)で、豊富な資源基盤があるが、國(guó)としては依然として水素エネルギーを明確に位置づけていない。水素は新エネルギー車産業(yè)発展の一部にすぎず、全體のグランドデザインや戦略計(jì)畫がない」と話す。余氏によると、日本や歐州、韓國(guó)、オーストラリアなどではすでに水素エネルギーに関するロードマップが発表されているという。
現(xiàn)在のところ、上海や仏山、武漢、如皋などは水素ステーション建設(shè)の主管當(dāng)局や許認(rèn)可フローを明確化しているが、國(guó)としてはまだ明文化された規(guī)定がない。まさにそのせいで、水素ステーション建設(shè)の認(rèn)可が難しくなっている。したがって、早急に水素エネルギー主管當(dāng)局を明確化することが、業(yè)界內(nèi)共通の願(yuàn)いとなっている。(編集AK)
「人民網(wǎng)日本語(yǔ)版」2019年7月10日