◆プロバイオティクスは免疫力を高める?
玉石混交のハイテクが次々と登場するなか、一部の「おなじみの顔」も感染癥と共に再來している。ラクトフェリン、プロバイオティクス、エッセンシャルオイルなど「免疫力強化」「新型コロナ予防」とうたっているこれらの商品には、果たして効果があるのだろうか。
筆者が太原市の薬局を取材したところ、マスクをかけた利用客がプロバイオティクスについて相談していた。この利用客によると、プロバイオティクスは免疫力を高めることができ、摂取しても副作用がない。感染癥が流行するなか、家族全員が摂取できるよう多めに確保するという。
中國栄養(yǎng)學(xué)會常務(wù)理事を務(wù)める山西醫(yī)科大學(xué)公共衛(wèi)生學(xué)院副院長の邱服斌氏は「人體の免疫器官でもある胃腸の菌がバランスを失い免疫力が低下した場合、プロバイオティクスを摂取することである程度の効果を発揮できる。しかし健康體であれば服用する必要はない。防疫の神器などではない」と指摘した。
ラクトフェリンによる免疫力の強化も、感染対策の中で特に注目されている。邱氏は「ラクトフェリンは母乳の中心的な免疫グロブリンで、確かに赤ちゃんの免疫力を強化できるが、このラクトフェリンの補給とは異なる。後者は體內(nèi)に入るとタンパク質(zhì)と鉄分に分解される。鉄分の補給効果があり、鉄分が不足している人にとってはメリットがある。成人の場合、ラクトフェリンの効果を大げさに考えるべきではない」と述べた。(編集YF)
「人民網(wǎng)日本語版」2020年3月11日