「1月28日から現(xiàn)在に至るまで、うちの工場(chǎng)の製造ラインは基本的に全部フル稼働で、ここ2日間は特に忙しい。海外での新型コロナウイルスによる感染拡大が速すぎて、今の工場(chǎng)は週7日勤務(wù)で休みがなく、朝9時(shí)から夜11時(shí)まで働いている。4月末まで生産計(jì)畫を立てているが、毎日海外からの電話注文が何件もかかってくる」。北京怡和嘉業(yè)醫(yī)療科技股フン有限公司(フンはにんべんに分)の許堅(jiān)最高マーケティング責(zé)任者(CMO)はこのように述べた?!缚萍既?qǐng)?bào)」が伝えた。
新型肺炎が世界で急速に拡大するのにともない、海外では人工呼吸器のニーズが急増している。特に侵襲的人工呼吸器のニーズが増加し、中國(guó)は今や重要な人工呼吸器輸出國(guó)になった。工業(yè)?情報(bào)化部(?。─蓼趣幛骏签`タによると、中國(guó)は3月19-30日に緊急的に海外に侵襲的人工呼吸器1700臺(tái)あまりを提供した。
國(guó)家薬品監(jiān)督管理局によると、中國(guó)の醫(yī)療機(jī)器分類リストでは、リスクの程度に応じて人工呼吸器を第3類醫(yī)療機(jī)械管理と第2類醫(yī)療機(jī)械管理の2つのタイプに分けている。第3類の人工呼吸器は一般的に患者の生命を維持するために用いられ、主に集中治療室(ICU)と呼吸器科の病棟で使用される。第2類の人工呼吸器は生命の維持に用いられるものではなく、非侵襲的人工呼吸器が中心で、呼吸器科の病棟でも家庭でも使用される。
「呼吸困難は新型肺炎に感染した患者によくみられる癥狀の1つで、人工呼吸器で補(bǔ)助したり呼吸の機(jī)能を代替したりして、患者の血液中の酸素の濃度が保たれ、呼吸器系と重要臓器が不全に陥ることを回避する」。天津市泰達(dá)病院重癥醫(yī)學(xué)科の王一旻行政副科長(zhǎng)(天津武漢支援醫(yī)療チームのメンバー)はこのように述べた上で、「感染狀況がある一定のレベルにまで達(dá)すると、重癥患者の救命率は人工呼吸器の數(shù)によって決まってくる」との見方を示した。
3月31日現(xiàn)在、中國(guó)で販売を許可された人工呼吸器は126機(jī)種あり、このうち第3類が95機(jī)種、第2類が31機(jī)種だ。市場(chǎng)関係者の話では、「侵襲的人工呼吸器市場(chǎng)は輸入ブランドが中心で、國(guó)産品はスタートが遅かったが、ここ數(shù)年は猛烈な勢(shì)いで発展しており、発展途上國(guó)の市場(chǎng)でシェアの30%から40%を占めるようになった。非侵襲的人工呼吸器市場(chǎng)を侵襲的人工呼吸器市場(chǎng)と比較すると、生産の技術(shù)?要求が相対的に低いため、國(guó)産ブランドが海外ブランドとほぼ拮抗し、今や中國(guó)國(guó)內(nèi)市場(chǎng)で40%を占める(家庭用を含む)」という。
江蘇魚躍醫(yī)療設(shè)備股フン有限公司の袁振副社長(zhǎng)は、「今は原材料の供給に制約があるため、生産量は実際の生産能力の3分の1しかない。當(dāng)社の人工呼吸器は感染癥の期間中に歐州30數(shù)ヶ國(guó)で販売された」と話した。
袁氏は続けて、「人工呼吸器のコア部品にはターボファン、センサー、チップなどがある。こうしたコア部品は主に歐米からのもので、中國(guó)國(guó)內(nèi)に製造するメーカーはあるが、ファンの騒音と回転數(shù)、センサーの精度と感度はどれも海外製品にかなわない。たとえばターボファンには高速回転と応答速度の速さが求められ、これらが備わっていなければ患者の呼吸數(shù)に素速く対応して圧力を調(diào)整することはできない。調(diào)整ができないと患者は有効な治療を受けられない」と述べた。
しかし世界で感染癥が爆発的に拡大し、人工呼吸器の部品サプライヤーも世界の巨大なニーズに直面する。川上のサプライヤーの生産能力、供給チェーン、生産周期のいずれも挑戦を受けている。
南京市の人工呼吸器を生産する醫(yī)療機(jī)器メーカーの関係責(zé)任者は、「當(dāng)社は代わりの原材料を試しに使ってみることも考えたが、人工呼吸器は長(zhǎng)期的な使用に対する信頼性と安全性の要求が厳しく、源であるサプライヤーからの原材料供給問(wèn)題を解決してはじめて、品質(zhì)を保障し數(shù)量を確保しながら生産能力を向上させることができる」と話した。
輸入コア部品が國(guó)産品で代替できるようになれば、現(xiàn)在のような生産量が制限された狀況が回避できるのだろうか。
前出の許氏は、「獨(dú)自化と輸入依存の道があり、われわれの業(yè)界內(nèi)に限らず、あらゆる製品がこの問(wèn)題に直面する。グローバル化にはグローバル化のメリットがあり、それは分業(yè)協(xié)力で、それぞれに長(zhǎng)所がある。歐州は部品の精密なコントロールに優(yōu)れ、中國(guó)は押出成形、プラスチック、一般的な電子分野の能力が高い。平時(shí)であればグローバル化分業(yè)は非常に高効率なものになる。しかし感染癥がどこかの國(guó)の工場(chǎng)に影響して正常に稼働できなくなると、グローバル化はそのために制約を受けることになる。獨(dú)自化すればこうした狀況を回避できる。供給チェーンの管理をみると、國(guó)産化と現(xiàn)地化がトレンドだが、全てを現(xiàn)地化しなければならないのかという問(wèn)題がある。このほかの多くのプロセスにも解決しなければならない問(wèn)題がある」と分析した。(編集KS)
「人民網(wǎng)日本語(yǔ)版」2020年4月14日