現(xiàn)在、新型コロナウイルスの感染狀況が世界中に広がり続けており、世界各地ではマスク不足が深刻になっている。日本でもここ1ヶ月、マスクがなかなか手に入らない狀況が続いている。
「下野新聞」の4月28日付の報道によると、栃木県栃木市のつるしびな研究家高田スエ子さん(70)宅に今月、海外から突然荷物が屆いた。中にはマスク100枚と、しっかりと新型コロナウイルス感染防止を行ってほしいという內(nèi)容が書かれた1枚の手紙が入っていた。
4月5日、高田さんのもとに屆いた荷物。
高田さんによると、自宅に屆いた荷物は、身に覚えがなかったため當初は息子から屆けられたのだと思ったという。しかし、「お元気ですか」、「心から健康と安全を祈っています」など、日本語と英語でつづられた手紙の最後に差出人の「趙」という名前が書かれていたため、中國人女性から送られてきたことに気付いたという。
手紙には、カラー印刷された女性と高田さんが一緒に寫った寫真が同封されていた。それは、2017年11月にロンドンで撮影したものだった。その女性は、2年以上前、ロンドンで道案內(nèi)をしてくれた中國人女性だったのだ。
「一緒にいたのはほんの30分ほど。マスクまで送ってくれるとは」と話す高田さんは、女性の親切心に觸れ、マスクの手作りを始め、善意の輪を広げたいと考えている。
高田さんによると、當時、知人とロンドンを訪れて日本文化を紹介するイベントに參加。イベント終了後、買い物に行こうと、デパートへの行き方を宿泊先ホテルの従業(yè)員に尋ねていたところ、30代くらいの女性が聲を掛けてきた。言葉が分からず英単語でのやりとりだったが、一緒にデパートまで案內(nèi)してくれたという。その場で女性とは別れたが、翌日再びホテルで會い、感謝を述べ名前や住所を交換したという。
高田さんが知人の家族を通して女性に連絡したところ、「屆いたので安心しました」と話していたという。高田さんは贈られたマスクを知人の看護師らに配った。
このニュースを見たネットユーザーからは、「本當に心溫まる話だ」との聲が寄せられている。(編集KN)
「人民網(wǎng)日本語版」2020年4月29日