昨年一年間、銀行が顧客に代わって行う対外的な資金の受け取り?支払いは総額20兆元(1元は約15.3円)に迫り、前年同期比24.1%増加し、受け取り?支払い額は過去最高を更新した。現(xiàn)在、中國內(nèi)外の経済?金融情勢は複雑で変化に富み、外部環(huán)境の不確実性が増大している。そんな中、人民元の國際化プロセスはどうなっているか。中國人民銀行(中央銀行)がこのほど発表した「2020年人民元國際化報(bào)告」ではこれについて、全面的に示されている。人民日報(bào)海外版が伝えた。
人民銀行が対外貿(mào)易企業(yè)を?qū)澫螭诵肖盲骏ⅴ螗暴`ト調(diào)査によると、2019年第4四半期の時(shí)點(diǎn)で、回答した企業(yè)の84.6%が、「人民元を?qū)澩獾膜蕝еQ済で利用する主要通貨に選ぶ」と答えた。大手企業(yè)ほど人民元を?qū)澩赓Q(mào)易と投資の決済に利用する傾向があり、その割合は89%に達(dá)した。また人民元クロスボーダー決済業(yè)務(wù)を展開する企業(yè)のうち、海外の投資企業(yè)と香港?澳門(マカオ)?臺(tái)灣地區(qū)の投資企業(yè)の割合が高く、それぞれ88%と89%に達(dá)した。
2019年以降、中米貿(mào)易摩擦をはじめとする外部要因の影響により、人民元相場の変動(dòng)がさらに大きくなった。多くの企業(yè)は人民元クロスボーダー業(yè)務(wù)を?yàn)樘妤辚攻乇埭问侄韦趣筏七x択し、その割合は64.7%に上った。また決済のプロセスが簡便化されたこと、決済コストが下がったこと、企業(yè)の財(cái)務(wù)計(jì)算と資金管理が便利になったことも、企業(yè)が人民元クロスボーダー業(yè)務(wù)の展開を選択した主な要因だ。
企業(yè)の選択の背後には、人民元の國際経済と國際貿(mào)易を支える力がますます強(qiáng)まったことがあり、人民元の國際化プロセスが重要な進(jìn)展を遂げたこともある。
國境を越えた利用の増加——昨年一年間、銀行が顧客に代わって行う対外的な資金の受け取り?支払いは合計(jì)19兆6700億元に達(dá)し、前年同期比24.1%増加し、前年の高度成長を基礎(chǔ)としてさらに急増傾向を維持し、受け取り?支払い額は過去最高を更新した。
準(zhǔn)備通貨のシェアが上昇——人民元は國際通貨基金(IMF)加盟國の保有する外貨準(zhǔn)備高の通貨別構(gòu)成で5位になり、市場シェアは1.95%で、16年に人民元が特別引出権(SDR)を構(gòu)成する通貨バスケットに組み込まれたばかりの時(shí)より0.88ポイント上昇した。大まかな統(tǒng)計(jì)によれば、現(xiàn)在、世界の70の中央銀行または通貨當(dāng)局が人民元を外貨準(zhǔn)備に組み込んだという。
人民元の決済での地位が向上——國際銀行間通信協(xié)會(huì)(SWIFT)が発表したデータでは、20年6月、金額の統(tǒng)計(jì)に基づくグローバル決済通貨ランキングで、人民元は5位に躍進(jìn)し、シェアは1.76%だった。
中銀証券の管濤グローバルチーフエコノミストは、「人民元は今、周辺通貨から準(zhǔn)基軸通貨へ、地域レベルの國際化した通貨から世界的な國際化した通貨へ、支払いや決済に用いる通貨から計(jì)算通貨へ、投融資に用いる通貨へと躍進(jìn)している段階にある」と述べた。(編集KS)
「人民網(wǎng)日本語版」2020年8月25日