50キログラムの籾から精米が25キログラム余りしか出ず、製粉されると小麥が30%に減る……見た目重視の過度な加工により、食糧の大きな消耗が生じている。中國農(nóng)業(yè)科學(xué)院農(nóng)産品加工研究所の専門家は「中國の米と小麥の製品の加工率が10%上がれば、全國で取り戻せる食糧の損失は毎年3300萬トンに上り、全國の食糧生産量10位の湖南省の1年間の生産量を上回る」と述べた。光明日報(bào)が伝えた。
食糧の節(jié)約は末端の消費(fèi)面で浪費(fèi)を食い止めるほか、それより前の段階の収穫?保管?輸送や加工の段階でも消耗を減らさなければならない。食卓に上がる前の食糧の浪費(fèi)をいかに減らすべきだろうか??茖W(xué)技術(shù)によるサポートが可能だ。
精米と小麥粉を好む人が多いが、これらの多くは過度な加工によるもので、浪費(fèi)であり栄養(yǎng)価も低い。中國農(nóng)業(yè)科學(xué)院農(nóng)産品加工研究所によると、米の主な栄養(yǎng)素は炭水化物、タンパク質(zhì)、ミネラルなどだ。他にもB1、B2、B6などのビタミンB、ニコチン酸、オリザノール、ビタミンE、フィトステロールなどの栄養(yǎng)素が含まれる。しかし過度な加工によりこれらの栄養(yǎng)素は加工の副産物である米ぬかや殻粉に殘されてしまう。食糧の10%以上の浪費(fèi)、70%の栄養(yǎng)素の損失が生じる。
過度に加工しなくても米の品質(zhì)を保証するにはどうするべきだろうか。中國農(nóng)業(yè)科學(xué)院農(nóng)産品加工研究所は精米の度合いと製品品質(zhì)の関係分析などの研究により、米の適度な加工のキーテクノロジーと胚芽米製品を開発した。同技術(shù)は現(xiàn)在、各地の米加工企業(yè)で広く使用されており、米原材料利用率を12%以上高め、栄養(yǎng)素の含有量を50%以上増やし、精米における原材料及び?xùn)佯B(yǎng)素の損失を効果的に減らした。
人々が近年、栄養(yǎng)と健康に注目していることから、加工の程度が低く多くの栄養(yǎng)素を留めている全粒粉の人気が上がっている。しかし全粒粉の味は一般的な小麥粉にはかなわず、全粒粉が市場に本格進(jìn)出できない根本的な理由になっている。中國農(nóng)業(yè)科學(xué)院農(nóng)産品加工研究所が開発した全粒粉マントーなどの全粒粉主食加工キーテクノロジーは、その味がよくないというボトルネックを解消した。同技術(shù)成果は河南省の某製粉企業(yè)で採用されており、原材料の利用率が15%以上も向上し、製品の栄養(yǎng)価も大幅に改善された。(編集YF)
「人民網(wǎng)日本語版」2020年9月11日