河南省文物局によると、「アメリカ考古學(xué)會(huì)」が発行する考古學(xué)雑誌「Archaeology」がこのほど発表した2020年度「世界考古學(xué)的発見トップ10」に、河南省許昌市霊井鎮(zhèn)の「許昌人」遺跡から出土した小さな鳥の像が選出された。
霊井鎮(zhèn)で発見された鳥の像は1萬3500年前のものと見られている。研究者は、「この発見でアジアの彫像の起源を約8000年近くさかのぼることができる」と指摘している。鳥の像は非常に小さく、高さ約1センチで、幅は0.5センチしかない。ゴツゴツとした形で、頭は小さく、くちばしと長いしっぽがあり、スズメ目の鳥と見られている。この鳥の像に足はないが、立たせるための臺(tái)座部分がある。
今年6月11日、中國やフランスなどの研究者からなる國際研究グループは、米科學(xué)誌「プロスワン(PLOS ONE)」でこの重大発見を発表した。2007年と2008年に8‐10萬年前の許昌人の頭蓋骨の化石や大量の石器が発見されたのに続く、「許昌人」遺跡の重大考古學(xué)発見となった。
論文の筆頭著者である山東大學(xué)の李占揚(yáng)教授は、「鳥を平らな場所に置いて見てみると、1萬年以上前に、人類は既に重心を考えてバランスを取る原理を把握していたことになる。霊井鎮(zhèn)で発見された鳥の像は、非常に丁寧に作られている。中等サイズの哺乳類の動(dòng)物の骨片を削って作られている。像の前の骨のほうは加熱処理が施されている。製作者は、研磨し、削り、切り込みを入れ、カットするなど4つの技術(shù)を使って、小さな物體を驚くほどバランスよく美しく作りあげている」と説明する。(編集KN)
「人民網(wǎng)日本語版」2020年12月9日