「人は時(shí)に困難な狀況に陥るもの。當(dāng)?shù)辘扦蠠o料で夕食を提供しています」これは、北京市朝陽區(qū)三元橋近くの軽食店?徳順齋に貼り出された貼り紙。この貼り紙に多くの人が心をほっこりさせている。
今月7日午前10時(shí)、徳順齋を訪れると、店內(nèi)には15テーブルが並び、朝食の時(shí)間帯が過ぎたばかりだったので、客の姿はまばらだった。
店のガラスの扉には「人は時(shí)に困難な狀況に陥るもの。當(dāng)?shù)辘扦蠠o料で夕食を提供しています。見返りを望んでのことではありません。ただ自分が誰かを助けられるようになった時(shí)には、他の誰かを助けてください。店員にAセットを注文してくれさえすれば、勘定する必要はありません。席に座り、そのまま食事してください。」と書かれたA4の紙が貼られていた。
店の入り口に置かれていた盛んに白い湯気を立てる大きなせいろを、店內(nèi)に運(yùn)ぶ若い男性店員がいた。その男性は1999年生まれの馬宗賢さん。この店の責(zé)任者だ。
「なぜ、このような貼り紙をしているのか?」という質(zhì)問に、馬さんは、「今年10月、しばしば店に來るある若い男性がいた。質(zhì)素な服を著て、注文はせずに、他の客が食べ殘したものを、こっそり食べていた。そして、食べ終わると、皿と箸を廚房に運(yùn)び、自分で洗っていた。包子(肉まん)をあげても、食べようとせず、『食べ殘しを食べるだけで十分だから』と言ってた」と語り始めた。
天候が少しずつ寒くなり始めた頃、馬さんは店のオーナーと相談して、困難な狀況にある人々に無料で夕食を提供することに決めたという。そして、客のメンツも考慮して、「Aセット」という、「暗號(hào)」も設(shè)定した。
Aセットとは、大盛りの牛肉麺のことで、実際の価格は22元(1元は約15.95円)?!弗ⅴ磨ⅴ膜闻H恻Mを食べて、心もほっこりさせて、人生の苦境を乗り越えてほしい」と馬さん。
この貼り紙は10月末に貼りだされたが、これまでの約1ヶ月の間に、Aセットを注文した人は1人だけだったという。しかし、その貼り紙を見て、數(shù)え切れないほど多くの人が心をほっこりさせ、「Aセットを必要な人にあげてほしい」と援助を申し出ているのだという。
馬さんは、「みんなの優(yōu)しさには感謝している。でも、牛肉麺のコストは高くないし、Aセットを注文する人も少ないので、當(dāng)?shù)辘秦?fù)擔(dān)できる。肉餅(ミートパイ)を販売する徳順齋は、清掃員やホームレスなどにお湯を無料で提供したりするなど、もっと多くの人に思いやりを伝えていきたい」と話す。
多くのネットユーザーからは、「オーナーのやさしさに『いいね!』を送りたい」や「こころがほっこりする。店が繁盛しますように」などの聲が寄せられている。(編集KN)
「人民網(wǎng)日本語版」2020年12月9日