中國西北大學の科學研究チームは人工知能（AI）などの新技術(shù)により、秦嶺地區(qū)の數(shù)千頭の四川キンシコウを見分けるために用いられる「サルの顔認証技術(shù)」を開発した。新華社が伝えた。

人の顔認証技術(shù)と類似するサルの顔認証技術(shù)は、キンシコウの顔の特徴に関する情報を取得し、秦嶺キンシコウの個體の身元情報バンクを構(gòu)築した上で、最終的にスキャン、比較対照、識別を行う。研究チームのメンバーである張河氏は「サルの顔認証技術(shù)が完全に成熟した後、システムは屋外に設(shè)置する赤外線カメラによって、自動的にサルを見分け、名前をつけ、その行動を収集する」と述べた。

科學研究チームが採取した秦嶺キンシコウの顔のサンプル（資料寫真、取材先が提供）。

サルの顔認証技術(shù)は現(xiàn)在、実験と普及の段階にあり、約200頭の秦嶺キンシコウを見分けることができる。張氏は「1頭のキンシコウに対して、700?800枚の畫像サンプルを採取した。認証の成功率は94％にのぼる」と述べた。

人の顔認証と異なるのは、キンシコウの顔の肌は毛が生えているエリアが多い上、毛髪エリアが相対的により際立っており、シワの特徴がより複雑なことだ。これは認証システムのディープラーニング能力により高い要求を突きつけた。

研究チームの責任者である李保國氏は「より多くの、より高品質(zhì)の個體畫像サンプルにより認証率を高める必要がある。野外環(huán)境は複雑で、キンシコウが積極的に協(xié)力することはなく、理想的な寫真や動畫の撮影が難しい。すべての秦嶺キンシコウの畫像サンプルを撮影し、サルの顔認証技術(shù)ですべて見分けられるようにすることが目標だ」と話した。

典型的な森林動物の秦嶺キンシコウ（資料寫真、取材先が提供）。

秦嶺地區(qū)で現(xiàn)在、約4000頭が生息しているキンシコウは、四川キンシコウの獨立した亜種で、一年を通じ標高1500?3300メートルの森の中で暮らす、典型的な森林動物だ。（編集YF）

「人民網(wǎng)日本語版」2021年2月22日