広東省の男性?許さん(30)が交際していた女性とよりを戻すために、數(shù)十萬元(1元は約16.3円)かけて作った「愛の小島」が最近、「人気観光スポット」となり、多くの人が訪れている。紫牛新聞が報じた。
広東省清遠(yuǎn)英徳市河頭村出身の許さんは以前、広州市で働いていた時に、好きな女性ができて、2018年から2年間交際。その後、許さんは両親の面倒を見やすいように、地元に戻って仕事を探したいと考えた。しかし実家が都市部にあった彼女は、家族から農(nóng)村部に行くことに反対され、2人の間には溝が生じてしまった。そこで、許さんはその女性とよりを戻すために、彼女のために「愛の小島」を作ることを思いついたという。
數(shù)十萬元かけて荒れ地を「愛の小島」に
モモやサクラ、ミューレンベルギア?カピラリスで飾り付けられたこの「愛の小島」について、許さんは「昨年12月20日から作り始めて、約1ヶ月後の今年1月末に完成した。まず、全體的な構(gòu)想を考えるところから始め、それを絵にした。それから、花や草、石、木材などを準(zhǔn)備した」と説明する。
許さんは、地元の村民や作業(yè)員を雇って、アーチ橋やブランコを設(shè)置したほか、石を敷き詰めた道も作った?!溉郡菙?shù)十萬元使った。それは広州などで働いていた時に貯めていたお金だ」という。
元々村にあった荒れ地に作られた「愛の小島」は20‐30平方メートルほどの小さな小島だったが、今では美しく飾り付けられ、地元でもひときわ目立つ存在となっている。「愛の小島」の真ん中には大きなモモの木があり、その周囲を小さなモモの木が囲んでいる。また、長さ約40メートルの「愛の小道」の両側(cè)にはピンク色のミューレンベルギア?カピラリスがたくさん飾られているなど、許さんの愛が詰まっている。
「僕は內(nèi)向的な性格で、言葉で感情を表現(xiàn)するのが苦手。だから、実際の行動で彼女とよりを戻したいと思った。そしてたとえそれが適わなかったとしても、彼女の幸せを祈りたい」と許さん。
元カノ、「とても感動した。でも???」
周囲の山々をバックにした水辺に浮かぶこのピンク色に囲まれた「愛の小島」は、完成すると、地元で瞬く間に話題となり、「人気観光スポット」となった。
しかし、許さんの元カノはそれを知ってとても感動したものの、その返事は、「あなたの誠意には感謝したい。あなたなら、私よりずっといい人にきっと出會えるわ」だったという。
よりを戻すことはできなかったものの、許さんは後悔はしていないとし、「自分の誠意はきちんと示すことができたから、それで十分」と話す。
その後、許さんがそのエピソードをSNSに投稿すると、多くのネットユーザーから、「よりを戻すことはできなくても、愛の素晴らしさは忘れないで。『愛の小島』は素敵な場所だから」といった慰めのメッセージが寄せられた。
意外にも若者のプロポーズスポットに?
清遠(yuǎn)英徳市九龍鎮(zhèn)河頭村の許景峰副支書は取材に対して、「確かに『愛の小島』はこの村にある。これはとても興味深い出來事だと思っている。その場所は元々、広さ約6.66ヘクタールの池に浮かぶ荒れ地だった。今では、地元の若者がそこで、プロポーズをしたり、ウエディングフォトを撮影したりしている」と話した。
許さんは、「『愛の小島』は僕の願いをかなえてはくれなかったけど、他のカップルを結(jié)び付け、その人たちの愛の『証人』となっているなら、良いことをしたと言えるかもしれない」と少し照れながら話す。
「愛の小島」に足を運ぶと、たくさんの人がそこを訪れていた。許景峰さんによると、同村は現(xiàn)在、観光業(yè)の発展に力を入れているため、それをベースに「愛の小島」をネットで人気の「観光スポット」にし、村の発展を促進したいと考えているという。(編集KN)
「人民網(wǎng)日本語版」2021年2月25日