その痕跡に沿って、上に上がって行くと、17階にもネコの痕跡があり、18階で大量のネコの足跡と毛を発見した。18階にはドアが4つあり、開いていたのは2つだけ。1つは機(jī)械室のドア。その中は濕気が高く、ネコがいる可能性は低かった。もう一つはパイプシャフトのドアで、そこにもネコの毛があり、クライアントが飼っているネコの毛の色と全く一緒だった。中にはネコの足跡がたくさんあり、そのためそこにいると判斷した。
パイプシャフトは非常に狹くて、嫌なにおいがしていた。ネコ捕獲器を設(shè)置して、ネコが出てくるのを待つこともできたが、クライアントはとても焦っている様子だったので、上著を脫いで、その中に入った。そして1時間ほどで、ネコのキャリーバッグでネコを捕まえた。
実際には、この3年、「ネコ探偵」をしていて、喜びの涙を見たこともあれば、完全に絶望した涙を見たこともある。広西壯(チワン)族自治區(qū)にネコを探しに行った時、社長は節(jié)約のために1日と1晩かかる列車で僕らを行かせた。そして、ネコを見つけた時は、すでに誰かに殺されていて、死體が異臭を放っていた。當(dāng)時クライアントは、吐いてしまうほど大泣きしていた。もしあの時、1日早く到著していれば、その命を救えたかもしれないと思い、とても殘念な気持ちになった。
それからというもの、ネコを探しに遠(yuǎn)くへ行かなければならない時は、最速で到著できる方法を選ぶようになった。毎回、ネコが見つかった時は、とてもホッとした気持ちになる。その大きな達(dá)成感は、他の仕事では味わえない。
この3年、最も多い日で5匹のネコを探し出した。
ネコを探すのは難しいという人も多いが、僕にとってはイヌのほうが難しい。まず、イヌは活動範(fàn)囲が広く、イヌを探すために、1日に20‐30キロ歩くというは日常茶飯事。次に、イヌはヒトを怖がらず、迷子になったイヌを誰かが連れ去ってしまった可能性もある。そのため、監(jiān)視カメラを見て、それを自分たちで調(diào)べなければならない。ペットが迷子になった時は、早ければ早いほど見つけやすい。一番いいのは3日以內(nèi)だ。
業(yè)界
「ボロ儲け」?fàn)顟B(tài)
クライアントが大衆(zhòng)化
昨年10月、僕は以前のチームを離れて、自分のチームを立ち上げた。メンバーは6人で、全員が小動物が好きな「90後」。最年少のメンバーは20歳だ。
正直言うと、この業(yè)界は「ボロ儲け」?fàn)顟B(tài)で、正規(guī)の業(yè)者ではない所も多い。ペットを探す料金は數(shù)千元(1元は約16.4円)から數(shù)萬元まであり、ハイエンド設(shè)備を売りにして客を集めて、それを持って現(xiàn)場に行くものの、まじめに探さないという業(yè)者もある。この業(yè)界はサービス業(yè)界で、つまるところクライアントの問題を解決するのが基本。僕は、この業(yè)界でやっていくには、口コミが大切だと思っている。
この3年、一番感じているのは、クライアントがどんどん大衆(zhòng)化している點だ。以前は、ネコやイヌ探しを?qū)熼Tの業(yè)者に依頼して來るのは金持ちばかりだった。でも、今は、借家に住んでいる人や大學(xué)生からの依頼もある。
ペットとは絆ができるもの。一人で実家を離れて働いている人はたくさんおり、孤獨(dú)を感じやすい。そんな人にとって、ネコやイヌが最も仲の良いパートナーになってくれるからだ。(編集KN)
「人民網(wǎng)日本語版」2021年3月1日