東京五輪女子バレーの試合會場では、中國代表の試合があるたびに、「小蘋果(リトル?アップル)」、「卡路里(カロリー)」、「男児當(dāng)自強(qiáng)(男児たる者、當(dāng)に自らを強(qiáng)うすべし)」、「青春修練手冊(青春マニュアルノート)」など、中國人なら誰もが良く知っているメロディーが會場全體に響き渡る。7月31日夜、中國とイタリアが対戦した際、會場では「歌唱祖國(祖國を歌う)」のメロディーが流され、多くのネットユーザーから「聴いたらたちまち力がみなぎってきた」などのコメントが寄せられた。人民日報(bào)が伝えた。
東京五輪で競技會場での放送などを擔(dān)當(dāng)するチームで唯一の中國人である李和林さんは、バレーボール會場で日本語と英語による放送業(yè)務(wù)を擔(dān)當(dāng)している。無観客で実施されている今大會の會場の雰囲気を盛り上げるためには、音楽を効果的に利用することが必要になる?!笗訾蜠Jは、各國のチームのために音楽を準(zhǔn)備する。中國女子バレー代表を応援するために、私は自分で選び抜いた約100曲の中國語の曲を整理してプレイリストを完成させた。その中には、選手お薦めの曲も入っている」と李さんは説明した。
意外なことに、中國女子バレーの初戦が終わると、これらの曲がネット上で「人気検索ワード」になった。
李さんは、「最初は、音楽で選手のモチベーションを高めることが狙いだった。アウェーの會場でも、これらの曲を聴いた選手たちに慣れ親しんだホームのムードを感じて欲しかった。會場には観客がいないため、観客の反応を感じることはできないが、私が所屬する運(yùn)営チームの他國(日本?米國?オーストリアなど)の同僚はみんな、これらの中國の曲はメロディーがとても良く、バレーボールの試合にとてもマッチしていると評価してくれた。中國女子バレーの選手たちも、良く知っている音楽を聴いたらきっとホームの感覚を味わえると思った。もちろん、音楽が試合にマイナスの影響を及ぼさないよう配慮した。私は選手たちと連絡(luò)を取って、あまり好きではない音楽については遠(yuǎn)慮なく申し出て欲しいと伝えた」と話す。
また李さんは、女子バレー代表が會場に入場する際に、発音が正確で滑らかな「中國語」が彼女らの耳に入ってくるよう、選手の氏名の中國語での発音を、會場にいる海外のアナウンス擔(dān)當(dāng)者一人一人に教えた。擔(dān)當(dāng)外の時(shí)間には、観覧席から「聲がほとんど枯れるまで」中國代表に聲援を送った。
李さんとオリンピックとの縁は、今回が初めてではないという。2008年北京大會では、ビーチバレー會場でMCを務(wù)めた。最初にアスリートと身近で接した時(shí)、スポーツに対する全く新しい認(rèn)識が生まれた。この時(shí)以來、バレーボールの試合のDJを「兼職」するようになった。
日本に住む多くの華僑や留學(xué)生が、會場で中國女子バレー代表を応援するつもりだったが、首都圏での無観客開催が決定したため、様々な方法で女子バレーを応援する気持ちを示している。ボランティアになった人もいるし、國旗を掲げて會場の外で応援する人もいた?!附翊髸扦?、中國女子バレー代表はあまり順調(diào)ではないが、『勝利をともに喜び、敗北をともに擔(dān)う。私たちはいつも応援している』ということを、音楽を通じて彼女らに伝えたい」と李さんは語った。(編集KM)
「人民網(wǎng)日本語版」2021年8月2日