ある女性が最近、高速鉄道に乗った際に経験した恥ずかしいエピソードを微博(ウェイボー)に投稿し、検索のトレンド入りした。それは、座席の背もたれを調(diào)節(jié)しようとして、足元にあったレバーを踏んだところ、同列の座席ごと回転して向きが変わってしまったというエピソードだ。隣の席ですでにウトウト眠りかけていた乗客まで「飛び起きる」事態(tài)となってしまい、この女性はとてもばつの悪い思いをしたのだという。
座席足元のペダルは、背もたれを調(diào)節(jié)するためのものではなく、実は座席を回転させるためのものだ。
なぜ座席を回転させる必要があるのか?
この質(zhì)問に答えるためには、高速鉄道の車両は前後両方に先頭車両が編成されていることから説明する必要がある。
高速鉄道の車両は通常8両編成で、前後両方に先頭車両がある。ただ走行中は、両方が「先頭」の役割を果たすわけではなく、片方が先頭を走っている間、もう片方は「休眠」?fàn)顟B(tài)となる。
列車が終點に到著すると、運(yùn)転士は反対の先頭車両に移動し、今度は反対方向に向けて列車を運(yùn)行させることになる。その際には、座席の向きも反対方向に変更しなければならず、乗務(wù)員が足元のペダルを踏んで、回転させていくというわけだ。ペダルを踏んで、座席上部の取っ手を握ってぐっと回せば、座席がくるっと回転する仕組みになっている。
では座席の背もたれを調(diào)節(jié)するには?
二等席の場合、ひじ掛けに付いているレバーを引いて、後ろにもたれて倒し、レバーを放すと固定できる。
一等席の場合、金屬の丸いボタンがひじ掛けの內(nèi)側(cè)に付いており、それを押して、後ろにもたれて倒し、好みの角度になった時にボタンを放せば固定できる。席を離れる時に、ボタンを押せば元の位置に戻る。
ビジネスクラスの座席は調(diào)節(jié)機(jī)能が多く、ひじ掛けの內(nèi)側(cè)にある説明に基づいてボタンを押すと、「座る」、「寢転ぶ」を選んだり、上下、前後に微調(diào)整したり、好みの位置、角度を記憶させたりすることもできる。(編集KN)
「人民網(wǎng)日本語版」2021年9月28日