夜はなかなか寢付けず、日中は眠くて頭がすっきりしないというのが、都市で生活する多くの人の現(xiàn)狀かもしれない。「2020年中國(guó)睡眠経済報(bào)告」などの関連研究によると、2020年、睡眠関連の業(yè)界の市場(chǎng)規(guī)模は4000億元(1元は約17.8円)を上回り、2030年には1兆元を超えるとみられている?,F(xiàn)在、「快眠サポート」関連の商品やサービスは、スマート電子製品や日用品、アロマグッズ、オーディオアプリなどに至るまでバラエティに富むようになっている。なかでも、睡眠障害緩和の手段の一つである「眠れる音楽」はますます人気になり、関連企業(yè)が一層重視するようになっている。北京青年報(bào)が報(bào)じた。
音聲コンテンツ配信プラットフォームの「蜻蜓FM」が発表した「睡眠音楽研究白書(shū)」によると、75%の人は、睡眠不足や睡眠の質(zhì)が悪く悪夢(mèng)を見(jiàn)やすかったり、目が覚めやすかったり、なかなか寢付けないといった睡眠に関する問(wèn)題を抱えている。そして睡眠時(shí)間が8時(shí)間未満の人は76.5%以上を占めている。男性は特に寢る時(shí)間が遅い傾向にあり、男性の27%が「夜12時(shí)以降にやっと寢付ける」と答え、男性の睡眠時(shí)間で最も割合が高かったのは「6時(shí)間未満」だった。
次第に「社畜」の段階へと進(jìn)みつつある95後(1995-99年生まれ)は、「夜が更けるほど盛り上がる」と考えるZ世代(1995年代後半から2009年生まれの世代)の中核を擔(dān)い、半數(shù)以上が、電子機(jī)器の使用を止めるのは夜12時(shí)以降になってからと答え、夜更かしが習(xí)慣となっている。一方、90後(1990年代生まれ)や80後(1980年代生まれ)はすでに「健康志向」の道を歩み始めており、夜12時(shí)前に就寢する割合が上昇傾向にある。
不眠癥の57%「快眠サポート音楽を聴く」
不眠に悩んだ時(shí)、以前なら寢る前に瞑想したり、足湯をしたり、適度に運(yùn)動(dòng)したりするという人が多かったものの、そこに、快眠をサポートしてくれる音楽を聴くというのが新たな選択肢として加わっている。調(diào)査によると、00後(2000年以降生まれ)は、寢る前に瞑想して心地よく眠りにつけるようにするという方法を最も好んでいるのに対して、90後はすでに「健康志向」になっており、寢る前に足湯をして不眠を改善する人が22.3%と、00後の2倍に達(dá)した。また、80後の28.9%が夜にジョギングなど適度な運(yùn)動(dòng)をして、睡眠の質(zhì)向上を図っていた。一方、不眠に悩んでいる人の57%が快眠をサポートしてくれる音楽を聴くと答えた。
音楽を聴いて心地よく眠ろうとするというのは生理的にも、心理的にも、根拠がある信頼できる方法だ。
生理的な面を見(jiàn)ると、音楽を聴くと、體の組織細(xì)胞で同期現(xiàn)象が起き、體のリズムを調(diào)整することができる。また、音楽の音波は中樞神経や內(nèi)分泌系に良い刺激を與え、新陳代謝促進(jìn)が期待できる。
心理的な面を見(jiàn)ると、音楽は感情に影響を與えると同時(shí)に、聴く人を音楽の世界に導(dǎo)き、イライラなどの不快な気分を緩和してくれる。
また、音楽は「雑音をシャットアウト」して、快眠をサポートしてくるという効果もある。適度の大きさで音楽を流すと、周りの雑音が聞こえなくなり、脳にとって聞きなれた心地よい音調(diào)が快眠へと導(dǎo)いてくれるのだ。
しかし、全ての音楽が快眠へと導(dǎo)いてくれるわけではない??烀撺单荸`ト音楽は、その作り方やスタイルの面で、他の音楽とは全く異なる。音楽の構(gòu)造を見(jiàn)ると、快眠サポート音楽には「平穏さ」という特徴がある。作品が表現(xiàn)する感情や旋律、リズムが平穏で、耳にこびりついて離れないというタイプの音楽ではない。
快眠に導(dǎo)いてくれる音楽の特徴を考えると、ライトミュージック、一部のクラシック音楽、オルゴール、ホワイトノイズ、自然の音などが、それに適した音楽のタイプとなっている。調(diào)査研究では、不眠癥に悩む人に最も人気なのはライトミュージック(49%)で、以下、自然の音(26%)、クラシック音楽(10%)と続いた??烀撺单荸`トアプリの宣伝の影響で、若者の間ではホワイトノイズも人気が高まりつつある。
フィードバックの結(jié)果によると、ユーザーの8割が「快眠サポート音楽の効果ははっきりしている」と感じていた??烀撺单荸`ト音楽を聴くと30分ほどで眠りにつける人の割合は49.4%であるのに対して、聴かずに30分ほどで眠りにつける人は38.4%と、大きな差があった。(編集KN)
「人民網(wǎng)日本語(yǔ)版」2021年12月10日