冬を迎え、また朝に布団から出たくなくなる季節(jié)が到來した。ただ、冬になると、目覚めが悪く、仕事に行ってもやる気が出ないというのは、だらけているわけではなく、季節(jié)性感情障害(SAD)の可能性もある。成都商報(bào)が報(bào)じた。
目覚めが悪くやる気が出ない
病院に行って初めてSADと知るケースも
冬に入り、20代のホワイトカラー?暁麗さんは仕事がはかどらなくなってしまっている。毎朝、目覚めが悪く、會(huì)社に著いてからも全くやる気が出ず、任された業(yè)務(wù)報(bào)告書の作成も進(jìn)まない。そして、正午になると、少しずつ気分が良くなってきて、仕事に手がつくようになるという。
ここ4-5年、暁麗さんは毎年冬になると同じような狀況になっていたが、今年は特に癥狀が深刻で、コンディションの悪さから仕事にまで影響が出ているという。
數(shù)日前、暁麗さんは成都市第四人民病院九江院區(qū)で、陳佳佳醫(yī)師の診察を受け、軽度のSADと診斷された。
SADというのは、特定の季節(jié)(特に冬)と関係があり、気分が落ち込みがちになるのが特徴の感情障害で、毎年同じ季節(jié)によって癥狀が出る周期性がある。
陳醫(yī)師は暁麗さんに、「軽度であるため、運(yùn)動(dòng)や食事などを通して調(diào)整することが可能で、薬は必要ない」と告げた。
冬になるとうつ狀態(tài)になる高齢男性
重度のSADは服薬が必要
SADにも軽度と重度があり、重度の患者は薬による治療が必要となる。すぐに適切な治療を受けなければ、うつ狀態(tài)になる可能性もある。
60代の男性?陳さんはその典型的なケース。陳さんは元々、雙極性障害を患っていた。雙極性障害というのはハイテンションで活動(dòng)的になる躁?duì)顟B(tài)と憂うつで無気力なうつ狀態(tài)とを反復(fù)する精神疾患。そして、冬になると、「うつ狀態(tài)」になってしまうという。
陳さんの妻は、「食事の量が大幅に減って、どこも行かずに家にこもっている。他の人だけでなく、私ともしゃべらなくなる。このような狀態(tài)が少なくとも20-30年続いている」と話す。
陳醫(yī)師は陳さんの病狀に合わせて、抗不安薬を処方した?!鸽p極性障害の患者は、季節(jié)の変化に特に敏感で、治療に時(shí)間がかかる。一生治らないというわけではないが、長期間薬を服用しなければならない。すぐに適切な治療を受けなければ、陳さんの狀況はどんどん悪くなり、極端な考えに至る可能性もある」という。
対策:運(yùn)動(dòng)、栄養(yǎng)バランス、日光浴
陳醫(yī)師によると、「SADは北歐でよく見られるものの、四川省成都市でも患者が多い」という。
そして「日照時(shí)間が短くなり、寒気が襲來して、屋外で活動(dòng)する時(shí)間が少なくなるという3つの要素が重なると、SADが誘発されやすくなるため、そのような現(xiàn)象も決して不思議なことではない」とする。
暁麗さんのような軽度の患者の場合、陳醫(yī)師は、▽運(yùn)動(dòng)を増やし、特にうっすらと汗をかく程度の有酸素運(yùn)動(dòng)、屋外活動(dòng)をする▽栄養(yǎng)バランスの良い食事をし、冬は幸福感が得られるエンドルフィンという神経伝達(dá)物質(zhì)分泌を促す甘いものを増やす▽なるべく光に當(dāng)たる―――という3つの対策を勧めている。光に當(dāng)たるというのは、日光のほか室內(nèi)の照明も有効だという。光に當(dāng)たると、セロトニンという神経伝達(dá)物質(zhì)が分泌され、気分が良くなるからだ。(編集KN)
「人民網(wǎng)日本語版」2021年11月25日