2022年2月4日から中國の北京で開催される北京冬季五輪。その開會に先立ち、人民網(wǎng)では冬季五輪の計7競技と15種別を「イラストで知ろう!イマドキ中國」でおなじみのキャラたちが中國語と日本語で紹介。普段はあまり觸れることのないこうした競技名などを観戦前に予習(xí)していこう!
今回はスキー競技のスキージャンプを紹介。スキージャンプは、飛型と著地の美しさやバランスだけでなく、踏み切りのパワーやテクニック、恐怖に打ち勝つ精神力など、多様な要素を含んだ競技となっている。
ノーマルヒルとラージヒルの違いとは?
その違いは、ずばりジャンプ臺のサイズの違い。スキージャンプのジャンプ臺には5種類あり、そのサイズの違いから、スモールヒル、ミディアムヒル、ノーマルヒル、ラージヒル、フライングヒルと呼ばれており、オリンピックではノーマルヒルとラージヒルが使用される。
標準臺biāo zhǔn tái ノーマルヒル
ノーマルヒルのヒルサイズは85~109メートルで、K點の位置は75~95メートルの位置に設(shè)けられている。
大跳臺 dà tiào tái ラージヒル
ラージヒルのヒルサイズは110~184メートルで、K點の位置は105~125メートルの位置に設(shè)けられている。
昔は「極限點」、今は「建築基準點」になったK點
ではジャンプ臺に設(shè)けられているK點とは何なのだろうか?元々はドイツ語の「Kritischer Punkt」からK點と呼ばれるようになった。その意味は「極限點」、つまり「これ以上飛ぶと著地時が危険」という意味だった。ところが、飛型がそれまで主流だった板をきっちり揃えて飛ぶクラシックスタイルから、現(xiàn)在の板をV字にして飛ぶスタイルに変わると、飛距離が大幅に伸び、K點越えのジャンプでも危険性がかなり減るようになった。それを受けて2004年には極限點という意味から「建築基準點」という意味の「Konstruktions Punkt」へとK點の意味が改定。そして従來の「極限點」は「ヒルサイズ」と呼ばれるようになっている。
ただ遠くまで飛べばいいの?
スキージャンプの勝敗を決めるのは飛距離とジャンプ?著地の美しさ。選手が2回飛んで、その合計得點で順位が決まる。採點される內(nèi)容は、飛んだ距離が點數(shù)になる「飛距離點」と、ジャンプの美しさや正確さ、著地の姿勢などを飛型審判員が20點満點から減點法で採點する「飛型點」、そして風(fēng)速やスタート位置で増減される「補正點」となる。
スキー板の長さは選手の體重で決まる?
スキージャンプのスキー板はアルペンなどのスキー板に比べると、非常に長く、軽く作られており、その幅はおよそ10.5センチほどとなっている。またビンディング(スキー板に靴を取りつける器具)の位置もスキー板の長さに対し、前方から57%以內(nèi)など、細かい規(guī)定に基づいて設(shè)計されている。このほかにも、長い板のほうが飛距離が出やすいが、選手の過剰な減量による健康への弊害を防ぐために、使用できるスキー板の長さはその選手の體重に基づいて決めるというルールも設(shè)けられている。
(文?イラスト?玄番登史江)
「人民網(wǎng)日本語版」2021年12月24日