中國の都市の國內(nèi)総生産(GDP)を見ると、「1兆元倶楽部」(1元は約18.1円)の輪が一層広がり、都市間の競爭における勢力図が微妙に変化していることがわかる。中國新聞網(wǎng)が伝えた。
東莞は2021年にGDPが1兆元の大臺を超えて、24番目の1兆元級都市になった。北京のGDPは4兆元を超え、中國初の4兆元突破を正式に発表した都市になった。
東莞が「2つの大臺突破」都市へ飛躍
都市にとって、GDP1兆元超えは経済的実力の象徴だ。1月11日、東莞は政府活動報告の中で、2つの「名譽ある狀況」を迎えたことを明らかにした。東莞はGDPが1兆元を超え、人口が1千萬人を超えた都市になったのだ。
「世界の工場」としての東莞は、20年に1兆元都市を目指したが屆かず、GDPは9650億1900萬元で1兆元まであと一歩のところで終わった。そして21年、東莞の夢はついに実現(xiàn)した。
こうして東莞は中國で24番目にGDP1兆元超えを達成した都市になり、人口も1千萬人を突破し、この「製造業(yè)の有名都市」は「2つの大臺突破」という新たなスタート地點に立つことに成功した。
GDP1兆元超え都市が24ヶ所に拡大
東莞が「1兆元倶楽部」への入場券を手にしたことで、GDP1兆元超え都市は24都市に拡大した。
時間の流れを追ってみると、まず06年に上海が中國で初めて1兆元を突破し、それから08年に北京、10年に広州、11年に深セン、天津、蘇州、重慶の4都市のGDPが1兆元を超えた。さらに14年に武漢と成都、15年に杭州、16年に南京と青島、17年に無錫と長沙、18年に寧波と鄭州、19年に仏山、20年に福州、泉州、南通、合肥、西安、済南、そして21年に東莞が1兆元の大臺を突破した。
説明しなければならないのは、東莞は21年に唯一「1兆元倶楽部」入りした都市になるだろうということだ。東莞の後には、煙臺、常州、徐州、大連、唐山などの「予備軍」が控えているが、それらの都市のGDPは7千億元前後が多く、1兆元にはまだ開きがある。
24都市の地域分布を見ると、南方地域が抜きん出ており、南方地域の都市が18ヶ所、北方地域の都市が6ヶ所だ。
4兆元都市が誕生
21年には、中國初のGDP4兆元都市が誕生した。
北京はこのほど政府活動報告の中で、「速報値の統(tǒng)計によると、21年の北京のGDPは前年比8.5%増加して4兆元を超え、一人當たりGDPと労働生産性は全國トップの座をキープするとみられる」と指摘した。
北京のほかに4兆元を突破する可能性のある都市には上海がある。上海はまだGDPデータを発表していないが、20年のGDPはすでに3兆8700億元に達して、北京を上回っていた。そのため上海の21年GDPが4兆元を超えることには何の問題もないと言える。
そのため、中國に上海と北京の2つのGDP4兆元都市が誕生することは意外なことではない。
GDP4兆元とはどれほどのものか?,F(xiàn)在、世界でGDPが4兆元を超える國と地域は20數(shù)ヶ所で、4兆元という経済規(guī)模は多くの國の経済規(guī)模を超えている。たとえばタイ、ベルギー、オーストリアなどの國の経済規(guī)模よりも大きく、1つの都市で1つの國に匹敵するのであり、「中國の都市の豊かさが海外の國と張り合うレベルになった」ということを示す。(編集KS)
「人民網(wǎng)日本語版」2022年1月12日