テントを組み立て、タープを張り、きれいに盛り付けられたおいしそうな料理にさまざまなアルコール飲料を合わせ、ムードのあるインテリアライトの影がテントから草地に伸びて、ブルートゥーススピーカーやコーヒーマシンも欠かせない……ここ數(shù)年、海外旅行や遠(yuǎn)距離旅行が制限されているため、屋外でのキャンプが多くの若者にとって、都市からしばらく逃避し、身も心もリラックスするための新たな手段になった。
「いつもの場所からそんなに遠(yuǎn)くまで行かなくていい。車で2時(shí)間、都市から農(nóng)村へ、高層ビルから自然の中へ」。こんなキャンプ場の広告コピーから、キャンプの魅力の本質(zhì)が伝わってくる。
ソーシャルコマースプラットフォームの「小紅書」のデータによると、2021年に小紅書のキャンプ関連の投稿は、20年に比べて587%増加した。22年の3月現(xiàn)在の投稿は前年同期の5倍以上増加し、今年の「メーデー」(5月1日)連休のキャンプ関連検索件數(shù)は同746%増加した。
若者にとって、キャンプとは単に寢る場所を変えて夜を過ごすだけではなく、都市からの逃避という意味がより大きく、憧れのライフスタイルを追求することでもある。キャンプの中では心身をリラックスできるだけでなく、ストレスのない環(huán)境の中で心と心の交流ができ、さらには社交生活や親子関係において質(zhì)の高い感情的なつながりを促進(jìn)することもできる。
このような現(xiàn)実生活のユートピアを見つけ、キャンプ體験を絶えず最適化するため、「95後(1995年から1999年生まれ)」の間では生活をまるごと移行させる「引っ越し式キャンプ」が徐々に最も人気のスタイルになってきた。
「2021年Z世代キャンプ式社交白書」のデータを見ると、キャンプを好む「95後」の間で最も反響が大きい8大キャンプギアはテント、マットレス、寢袋、調(diào)理器具、インテリアライト、持ち運(yùn)びできるバスタブ、折りたたみ式便座、ペット用迷子防止服だ。同時(shí)に、大勢(shì)のキャンパーがタープ、コーヒーマシン、プロジェクターなどの設(shè)備も攜帯することを選び、アウトドアのキャンプ體験をさらにグレードアップすると同時(shí)に、キャンプの「顔面偏差値」を一層高めている。
キャンプ拠點(diǎn)が大量に建設(shè)されるようになり、ビジネスチャンスを嗅ぎつけたブランドが急速に市場に參入し、この新たな1兆元レベル(1元は約20.4円)の大市場で金鉱を掘り當(dāng)てようとしている。
企業(yè)情報(bào)サイトの企査査のデータでは、20年には前年同期比331.6%増のキャンプ関連企業(yè)7933社が登録?設(shè)立された。アウトドア用テントの世界トップブランドであるスプリングバーとテンティピ、高級(jí)アウトドア製品ブランドのスノーピークも相次いで中國市場に參入した。
アウトドアブランドだけでなく、一部のファッションブランドやぜいたく品ブランドにも大きな「キャンプブーム」が起きている。ルイ?ヴィトン、プラダ、フェンディ、グッチなどのぜいたく品ブランドも、それぞれアウトドアグッズやキャンプ製品を打ち出した。(編集KS)
「人民網(wǎng)日本語版」2022年7月1日