「うだるような暑さ」の今年の夏、高級(jí)志向の鉄道の旅が中國國內(nèi)で密かに人気を集めている。新疆維吾爾（ウイグル）自治區(qū)の烏魯木斉（ウルムチ）と吐魯番（トルファン）を周遊する路線、內(nèi)蒙古（內(nèi)モンゴル）自治區(qū)の呼倫貝爾（フルンボイル）と黒竜江省の哈爾浜（ハルビン）を結(jié)ぶ路線があり、観光専用列車がこの西北地域と東北地域の両路線を運(yùn)行する。

7月20日、哈爾浜中國旅行社の社員の劉靜さん（仮名）によると、最近話題の観光列車「フルンボイル號(hào)」で一番人気があるコンパートメントのタイプは、2萬3999元（1元は約20.3円）のプラチナルームと2萬6999元の紫金ルームだという。

フルンボイル號(hào)より早く運(yùn)行をスタートした新疆の観光列車「新東方快車號(hào)」の乗車券は、2萬8999元から5萬1999元までとさまざまだ。

どうしてこんなに高いの？

観光列車に詳しい業(yè)界関係者の説明によると、新東方快車號(hào)の車両は「25GAC380V」を使用し、2020年から改造作業(yè)が行なわれ、改造の総コストは3千萬元を超えた。フルンボイル號(hào)も同じ車両を使用し、改造コストは1両あたり100萬元を超えるが、具體的な數(shù)字は非公開だという。

同氏は、「これは車両の改造コストだけの數(shù)字で、乗務(wù)員の給與などの運(yùn)営コストは含まれていない」と述べた。

乗車券2萬-5萬元に食事も宿泊もすべて込み

フルンボイル號(hào)は7月3日に試運(yùn)転を終えると、同日に旅客を乗せた第1便が4泊5日の周遊ツアーをスタートした。それより前の6月9日には、「プチぜいたく列車」の新東方快車號(hào)がウルムチを出発し、新疆の南北を駆け巡る16日間の周遊ツアーを開始した。

普通の列車と異なり、両観光列車は高級(jí)志向または「プチぜいたく」の路線で、「乗車券にすべての料金が含まれる」観光商品だ。全部のコンパートメントにあるツインベッド、デスク、クローゼット、貴重品ボックス、専用のトイレとシャワールーム、食事、バー、カラオケ、子どものプレーコーナーなどのサービスの料金も含まれ、さらに途中下車した地點(diǎn)での景勝地、ホテル、食事などの料金もすべて含まれる。

同社が提供するフルンボイル號(hào)のパンフレットによると、アメニティのブランドには舎得酒業(yè)、ルイ13世（コニャック）、アハバ（スキンケア）、斯得福（ベッドリネン）などが採用されている。

両観光列車の定員には違いがある。フルンボイル號(hào)は12両にコンパートメントが22室あり、定員はわずか44人で、乗務(wù)員20人が22室にサービスを提供し、乗務(wù)員と乗客の割合は1対2.2だ。新東方快車號(hào)は13両、定員は160人、乗務(wù)員約50人が配置され、寢臺(tái)車両にはコンセルジュが1人ずつ配置されている。

こうしたサービスを享受するには相當(dāng)の料金を支払わなければならない。公開された資料によれば、フルンボイル號(hào)の4泊5日間のツアー料金はコンパートメントのグレードによって異なり、ゴールドルームの1萬8999元、プラチナルームの2萬3999元、紫金ルームの2萬6999元の3タイプがある。新東方快車號(hào)の価格も座席やコンパートメントの種類、途中下車した時(shí)に利用するレストラン、ホテルのグレードや観光商品、ショッピング、娯楽施設(shè)の利用狀況によって異なり、最低価格が1人2萬8999元、最高価格が同5萬1999元だ。

前出の劉さんは、「鉄道の旅は海外で非常に流行している。今は新型コロナウイルス感染癥のせいで、海外旅行にはなかなか出かけられないので、自然に國內(nèi)での高級(jí)志向の、ひと味違う列車の旅に出かけようという流れになる」と分析した。（編集KS）

「人民網(wǎng)日本語版」2022年7月25日