猛烈な暑さが続いている重慶市ではここ1週間、山火事が頻発している。一連の山火事では、険しい山で火事が散発し、アクセスが悪く、完全に消火することが難しいという特徴が際立っている。消火作業(yè)には都市の消防隊(duì)員や武裝警察?兵士のほか、災(zāi)害救助の経験やスキルのあるボランティアが続々と支援に駆け付けている。中でも最も注目を集めているのは、重慶の「バイクライダー」たちだ。ライダーたちは、かごを背負(fù)って山道をバイクで走り、物資や消火設(shè)備を第一線の消火活動(dòng)現(xiàn)場(chǎng)に運(yùn)んでいる。
支援に參加しているバイクショップのオーナー?王暁臣さんによると、支援に參加しているライダーの多くは90後(1990年代生まれ)で、「重慶の人々は団結(jié)している。僕たちがボランティアの申込にいった時(shí)は、すでに定員に達(dá)していた」と話す。
物資を運(yùn)ぶライダー
ボランティアとして一番初めに現(xiàn)場(chǎng)にたどり著いたライダーの徐瑞さん(22)は、「ライダーのほか、自発的に來(lái)たフードデリバリーサービスや宅配便の配達(dá)員もたくさんいる。今回、支援に參加して一番印象に殘ったのは、『中國(guó)の団結(jié)力』を肌で感じることができたということ」と話す。
重慶市応急管理局は25日の取材に対して、同日午後7時(shí)の時(shí)點(diǎn)で、重慶市巴南區(qū)、萬(wàn)州區(qū)、黔江區(qū)、潼南區(qū)、大足區(qū)と銅梁區(qū)の境界地點(diǎn)などの山火事や、豊都県と雲(yún)陽(yáng)県の山火事などが相次いで消し止められたことを明らかにした。死者?負(fù)傷者などは報(bào)告されておらず、重要施設(shè)の被害もないという。
その他、最新情報(bào)によると、長(zhǎng)壽區(qū)の山火事も鎮(zhèn)火し、死者?負(fù)傷者などは報(bào)告されていない。
重慶の人々が示した「英雄の精神」
米國(guó)の中國(guó)學(xué)者ジョン?キング?フェアバンク氏はかつて、「重慶は険しい山が多く、平地が少ないため、居住には適していない」と述べたことがある。もしかすると、その言葉にも一理あるのかもしれない。極端な高溫の影響を受け、森林火災(zāi)のリスクが上がり、複雑な地形が消火活動(dòng)の足かせとなっている。さらに、今年の夏、重慶の住民は、猛烈な暑さに耐え、山火事のリスクに直面したうえ、局地的な新型コロナウイルス感染拡大にも悩まされている。このような數(shù)々の試練が、猛暑で知られる「ボイラー都市」の火に油を注いでいる。
しかし、中國(guó)には、「環(huán)境が人を作る」という言葉もある。山地に囲まれ、地形や環(huán)境が厳しいため、重慶の人々はかごを背負(fù)ってバイクに乗ることになれているだけでなく、恐れることなく自然と闘う精神、互いに見(jiàn)守り、助け合う絆を育んでいる。このような庶民の「英雄の精神」は、「ボイラー都市」と呼ばれるような厳しい環(huán)境の中で培われてきたのではないだろうか。(編集KN)
「人民網(wǎng)日本語(yǔ)版」2022年8月26日