中國では人々がバラエティーに富んだフルーツを四季を通じて食べることができるようになっており、食卓では一年中、フルーツの香りが漂い、人々のフルーツに対するニーズを満たしている。現(xiàn)在、中國のフルーツの生産量は世界一の座をキープし、中國人のフルーツ占有量は1日當(dāng)たり500グラムを超えている。中國人が起こしたこの「フルーツの奇跡」は、中國のフルーツの「フルーツの逆襲」でもある。
柑橘類は、中國の人々が最もよく食べるフルーツの一つ。四季を通じて柑橘系フルーツを食べることができるようにと、「柑橘院士」と呼ばれている中國工程院の鄧秀新副院長はチームを率いて、「フルーツ事業(yè)」に打ち込み、數(shù)十年があっという間に過ぎたという。
柑橘系フルーツをできるだけ長い期間収穫できるようにするために、鄧副院長率いるチームは全國各地の果樹園に足を運び、それぞれの気候の特徴に合わせて、成熟期の異なる柑橘系フルーツを植え、湖北省秭帰県から重慶市萬州區(qū)へと600キロ伸びる「晩熟柑橘ベルト」を作り出した。
また、柑橘類の新品種「棕橙」を発見した。その最大のメリットは、成熟期が普通のオレンジよりも約2ヶ月長い點だ。
中國では現(xiàn)在、柑橘系フルーツの収穫期は以前の約4ヶ月から11ヶ月にまで伸びた。つまり、四季を通じて人々は柑橘系フルーツを食べることができるほか、農(nóng)民も1年中収入を手にすることができるようになったということだ。
コールドチェーン施設(shè)設(shè)置で新鮮なライチを「直送」
ライチが旬を迎える季節(jié)になると、広東省茂名市にはライチの甘い香りが漂い始める。同市は世界最大のライチ生産拠點で、世界の生産量の約5分の1を占めている。
ライチの鮮度を保つのは難しいため、以前なら、他の地域の人々が新鮮でおいしいライチを食べるのは容易ではなかった。しかし今では、茂名市のライチ畑に小さな冷蔵施設(shè)が設(shè)置されており、農(nóng)家は収穫したライチをすぐにピッキング、箱詰めし、予冷、冷蔵することができるようになっている。その後、新鮮なライチは中國30省以上に輸送され、ライチの長距離輸送や鮮度維持をめぐる難題は解決されている。
コールドチェーン施設(shè)は旬のフルーツの地域またぎの輸送や保存をバックアップしている。その建設(shè)や高速道路、鉄道網(wǎng)のサポート、グリーンチャンネル政策といった対策が講じられ、中國ではフルーツが、東西南北各地にスムーズに輸送できる體制を?qū)g現(xiàn)している。
また、中國人が飲食構(gòu)造を改善し、バランスよく栄養(yǎng)を摂取することができるようにする點でも、フルーツは大きな役割を果たしている。フルーツはなかなか手に入らないという狀況から、世界最大のフルーツ生産國へと成長した中國で、人々は荒地を開墾し、イノベーションに長け、小さなフルーツを大産業(yè)へと成長させてきた。(編集KN)
「人民網(wǎng)日本語版」2022年9月27日