麺類と米では、どちらが太りやすいのだろうか?多くの人がジレンマを感じてきたこの問題の答えがついに出された。
國際科學(xué)雑誌「Nutrients」にこのほど掲載された西安交通大學(xué)の研究チームの研究成果は、「主食の好み」と「肥満リスクの関係」に迫っている。同研究によると、小麥粉の主食を好む人と比べると、米を好む人のほうが體脂肪が少ない傾向にあった。
地域によって大きく異なる食習(xí)慣や、ライフスタイル、飲食文化の移り変わりがもたらす影響をある程度回避すべく、研究者たちは調(diào)査範(fàn)囲を中國の西北エリアに限定した。
研究者は、西北エリアの住民約10萬人(35歳から74歳まで)のデータを分析し、飲食の特徴に基づいて、被験者を「米を好む人」と「小麥粉の主食を好む人」に分け、さらに、それらを食べる頻度に基づいて3グループに分けた。
研究結(jié)果によると、小麥粉の主食を好む人と比べると、米を好む人のほうが、體脂肪率基準(zhǔn)超過や內(nèi)臓脂肪型肥満のリスクが低かった。この差は、ボディマス指數(shù)(BMI)が正常範(fàn)囲のグループではより際立っていた。
小麥粉の主食の代わりに米を1週間に5回以上食べると、男性の隠れ肥満(BMIは正常、ただし體脂肪率は高い)のリスクは36.5%低下し、女性の內(nèi)臓脂肪型肥満(BMIは正常、ただしお腹が出ている)のリスクは20.5%低下した。
中國において米と小麥粉は欠かせない主食であり、炭水化物やタンパク質(zhì)、繊維、必須栄養(yǎng)素のビタミン、各種ミネラルの主な摂取源となっている。
研究は、「このような結(jié)果になった基本原理は、米と小麥粉の栄養(yǎng)素、調(diào)理方法、飲食習(xí)慣と関係がある可能性がある」としている。
まず、米と小麥粉に含まれているでん粉の量はほぼ同じであるものの、異なる作物であるため、他の成分が異なり、食べた後の體の代謝反応も異なる。
また食習(xí)慣という観點から見ると、主食として米を好む人は、野菜や豆類、赤みの肉などをおかずにして食べる傾向があり、バランスが取れているため、體重を抑制しやすい。一方、小麥粉の主食を好む人は、野菜や肉類が不足しがちであるほか、一部の小麥粉の主食は、陝西省の油溌麺(スパイシーな汁なし幅広麺)のように、調(diào)理の過程で大量の油が使われている。それにより栄養(yǎng)バランスが悪かったり、カロリーオーバーになったりして、肥満の原因となる可能性がある。(編集KN)
「人民網(wǎng)日本語版」2023年2月28日