中國(guó)の今どきの若者たちは夜8時(shí)になると、バーに向かうのではなく、売れ殘り食品が入ったブラインドボックスを買(mǎi)いに行くというのがそのナイトライフとなっている。
通常価格30元(1元は約19.5円)ほどのパンや100元ほどの壽司や軽食、20元ほどのコーヒーなどが入った、「売れ殘り食品のブラインドボックス」を購(gòu)入できるミニプログラムで注文すると、夜の9時(shí)以降に受け取ることができる。値段は定価の3分の1ほどだ。
當(dāng)日に売れ殘った食品を袋に入れれば、「売れ殘り食品のブラインドボックス」の出來(lái)上がりだ。
「売れ殘り食品の販売」を最初に考案したのはデンマークのある會(huì)社で、アプリ「Too Good To Go」を開(kāi)発した。同アプリのユーザーは現(xiàn)在、17ヶ國(guó)をカバーし、ユーザーは1260萬(wàn)人、提攜する事業(yè)者は2萬(wàn)5000社以上となっている。同社の2021年度の影響力報(bào)告によると、2021年だけでも、5200萬(wàn)點(diǎn)以上の食品を節(jié)約した。
「Too Good To Go」の何が入っているのかは受け取るまでわからない仕組みの「Magic Box」という機(jī)能が、「売れ殘り食品のブラインドボックス」の雛形だ。消費(fèi)者にとっては、「Magic Box」の中身はサプライズとなる。
海外に端を発するこの新しい食品販売スタイルは、一部の國(guó)ではフードロスが問(wèn)題となっている一方、一部の國(guó)では食糧不足が問(wèn)題となっているという社會(huì)問(wèn)題を解決しようというのが狙いだ。玩具のブラインドボックスは「高騰」することがあるのに対して、「売れ殘り食品のブラインドボックス」は、安ければ安いほど人気となる。
北京で暮らすCheneyさんと彼女は現(xiàn)在、朝食は全てこのブラインドボックスを活用しているといい、「ブラインドボックスに入っているのは當(dāng)日焼いたパン。売れ殘っただけだ。27元で、人気店の通常価格80元のパンを買(mǎi)うことができることも多い」と話す。
そのため、Cheneyさんは、しょっちゅう夜の9時(shí)半以降にパン屋に行き、ブラインドボックスを買(mǎi)っており、「他の人のナイトライフはお酒で始まるが、僕たちはブラインドボックスで始まる」と話す。
実際には、北京や上海、広州といった一線都市や成都や重慶、長(zhǎng)沙といった都市の若者の間で、「売れ殘り食品のブラインドボックス」が人気になりつつある。SNSでも、関連の書(shū)き込みが1千件以上あり、パンやミルクティー、水餃子、軽食などが入ったブラインドボックスがあるようだ。登場(chǎng)したばかりの新しいライフスタイルとして「廃棄予定の食品のブラインドボックス」を買(mǎi)う理由はたくさんあり、お得で環(huán)境保護(hù)につながると考える人や新しいことを試してみたいという人のほか、本當(dāng)にブラインドボックスを活用して、ピンチを乗り切ったという人もいる。(編集KN)
「人民網(wǎng)日本語(yǔ)版」2023年6月13日