「中國の歴史 全10巻」(講談社)の簡體字中國語版がこのほど、広西師範(fàn)大學(xué)出版社「理想國」より出版された。この歴史書は日本の中國史研究分野を代表する學(xué)者が執(zhí)筆?編纂したもので、各巻それぞれを?qū)m本一夫氏、平勢隆郎氏、鶴間和幸氏、金文京氏といった、中國各時(shí)代の歴史研究の第一人者が擔(dān)當(dāng)している。この歴史書を出版するまでの道のりは、版を調(diào)整すること5回、カバーを換えること10回など、非常に苦労が絶えず、テーマを選んで出版するまでに5年の歳月がかかっている。 中國日報(bào)網(wǎng)が伝えた。
この歴史書は、上古から近代までの各時(shí)代別にそれぞれの編者が新たな切り口で解説しており、各巻には「神話から歴史へ(神話時(shí)代~夏王朝)」、「ファーストエンペラーの遺産(秦漢帝國)」、「絢爛たる世界帝國(隋唐時(shí)代)」、「海と帝國(明清時(shí)代)」などの名前がつけられている。もともとは、講談社の100周年記念書籍として出版されたもので、今回は全12巻のうち10巻が中國の歴史愛好者向けに出版された。中國読者が日本の歴史學(xué)界の関連成果に対して、一層の理解を深めることに役立つほか、読者が中國の歴史を新たな視點(diǎn)から見ることを希望して出版された。
理想國大衆(zhòng)館の楊暁燕編集長は、「日本の學(xué)者が一般読者を?qū)澫螭趣筏啤W(xué)會の最新成果や観點(diǎn)、知識を図説によって大衆(zhòng)に向けてわかりやすく解説したもので、知識を効率よく読者に伝えることを目指している。これは非常に大きな功績である。しかも、學(xué)者が執(zhí)筆?編纂した歴史は、根拠に基づいた、適切かつ妥當(dāng)なもので、大げさに腳色されたところもない。また同時(shí)に、この書籍が追求しているのは、あくまでも読みやすさやわかりやすさであり、歴史を生き生きと解説しながらも、美しく品位を保っており、異なる文化層がおしなべて閲読できるものとなっている。
日中間の距離の近さや長きにわたる文化交流の歴史から、日本は中國の歴史を早い段階から非常に深く掘り下げて研究してきた。この伝統(tǒng)的な學(xué)習(xí)スタイルは、非常に決め細(xì)やかで、確実性を追求するという特徴を持っている。中國の乾嘉考據(jù)史學(xué)(清初の思想家による哲學(xué)、史學(xué)、自然科學(xué)などの分野の研究)の影響により、その実証主義的な精神はより強(qiáng)化された。さらに明治以來、歐州史學(xué)の學(xué)習(xí)スタイルや方法、論點(diǎn)が日本にさらに現(xiàn)代的な新たな視點(diǎn)を呼び起こした。中國語の知識という點(diǎn)では、西歐の學(xué)者よりも圧倒的に有利な條件を備えている?!钢袊酝猡扦ⅳ欷小⑷毡兢螌W(xué)者による中國史研究の成果が全體的に歐米を大きく上回っている」という見方を示す中國人學(xué)者もいる。
広大な枠組みや具體的な史実の解説において、中日學(xué)者は同じ物事に対してもそれぞれ見方が異なる。この點(diǎn)は読者は必ず注意しなければならないことであり、また最も啓発を受けるところだ。體系や構(gòu)造から歴史を見るとき、あるいはまた別の角度から歴史を見るとき、その見方は大いに異なる。どちらにしても、一人の具體的な人物や物、事件、観念すべてにそれぞれ獨(dú)自の、無限で豊かな意味が備わっている。異なる歴史観によって、無數(shù)の可能性の一つを理解できるだけであり、決してそれがすべてではない。日本の學(xué)者はそれぞれの人物や事件、現(xiàn)象に対して具體的な論述を行い、それぞれ獨(dú)創(chuàng)的で蕓術(shù)的な構(gòu)想があり、それぞれ優(yōu)れた點(diǎn)を持っている。中國の學(xué)者の観點(diǎn)とは異なるものだが、同様に読者の興味を引く內(nèi)容だと信じている。どちらにしても、異なる地域から生まれた中國の歴史書を読むことは、中國の読者に物事を見る力と思考を磨くための助けとなるだろう。
中國語読者が関心を寄せる中國語版に削除カ所が存在したかどうかという問題に対して、楊氏は、「契約規(guī)定により、中國語版は原則的に書籍の削除?追加は許されておらず、削除?追加に関してはすべて原作者の同意を得なければ行えない」と説明した。なお、原版の中の2巻「巨龍の胎動(毛沢東VS鄧小平) 天児慧」と 「日本にとって中國とは何か(環(huán)境?開発?人口の中國史 世界史の中の中國 他)」は中國版では未収録となっている。(編集MZ)
「人民網(wǎng)日本語版」2013年3月11日
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