カメラマン談:眠っている人を攜帯カメラで撮り始めたのは今年の初めから。1月8日、「春運」(春節(jié)<舊正月>連休の前後に生じる大規(guī)模な帰省?Uターンラッシュ)期間の最初の臨時増発列車で、私は貴州に帰省した。杭州から貴陽まで2日の夜を車內(nèi)で過ごした。夜になると車內(nèi)のあちこちで、思い思いの姿勢で眠る乗客が見える。撮りたかったが、撮影音で起こしてはいけないと、攜帯のカメラで撮った。故郷を目前とした出稼ぎ労働者が車內(nèi)のあらゆる隅で眠りこけている姿は、慣れない土地での労働の苦労を想像させた。その後、公共の場で眠っている人を撮影し始めた。撮り始めたら止まらなくなって、もう200枚以上たまっている。
私の攜帯には今も隨時、新しい寫真が加わる。撮影は時間を選ばない。早朝には、寢ぼけ眼でぼんやりしたサラリーマン。午後には、のんびり晝寢する路上の物売り。夕方には、一日の労働で疲れ果てたワーカホリック。深夜には、夜のバスに乗った若者。明け方には、ネットカフェで夜を明かす人たち。撮影場所も決まっていない。バスに乗って帰る乗客。舞臺裏で出番を待つ役者。地下鉄の駅で涼む出稼ぎ労働者の子ども。病院で診察を待つ患者。屋外でもオートバイの上でも市場でも、どんなに寢心地が悪そうな所でも、眠くなってしまったら、數(shù)分でいいからと眠ってしまう。眠気には誰も勝てない。寢姿には上品なものもあるが、ひどいのもある。寫真をソーシャル?ネットワーキング?サービス(SNS)にアップしたら色々なコメントが來た。皆さんは、最後にゆっくり眠ってからどのくらい経っただろうか。この一年を振り返って、疲れていないか自問してほしい。もっともこれまで頑張ってきた皆さんだから、心の底がハッピーならば、少し疲れているくらいはなんでもないだろう。(編集MA)
「人民網(wǎng)日本語版」2014年12月26日
このウェブサイトの著作権は人民日報社にあります。
掲載された記事、寫真の無斷転載を禁じます。
Tel:日本(03)3449-8257、080-5077-8156 北京 (010) 6536-8386