年末が近づいても、中國をめぐる様々な議論は止む気配がない。カナダメディアは、中國がすでに南中國海防空識(shí)別圏を秘密裏に設(shè)定したと報(bào)道。日本の共同通信社は、中國が東中國海の南キ列島上に軍事基地を建設(shè)していると「スクープ」した。(文:華益聲?國際問題専門家。人民日報(bào)海外版コラム「望海樓」掲載)
こうした煽動(dòng)的報(bào)道は西側(cè)メディアでは珍しくない。先進(jìn)國は昨年11月に中國が東中國海防空識(shí)別圏を設(shè)定したことをあれこれと批判。中國が設(shè)定する可能性のある南中國海防空識(shí)別圏についても様々な推測や問題視する聲があちこちから上がっている。日本メディアは一貫して「軍事の話題」を特に好み、「中國の脅威」に必ず言及する。
カナダと日本は中國を厳しく注視しているが、実は自らを律するに甘く、他國には厳しいのである。防空識(shí)別圏制度は米國とカナダが始めたものだ。カナダは1950年代に米國にすぐ続いて防空識(shí)別圏を設(shè)定した。カナダの規(guī)則は同國に進(jìn)入しないが自らの防空識(shí)別圏を通過する航空機(jī)に対して飛行情報(bào)の報(bào)告を要求するというもので、中國と実質(zhì)的に違いはない。日本はまず獨(dú)斷専行で釣魚島(日本名?尖閣諸島)のいわゆる「國有化」を?qū)g施し、続いて釣魚島周辺の配備も公然と強(qiáng)化した。釣魚島は中國の領(lǐng)土だ。日本は釣魚島から300キロの距離にある南キ列島上における中國の基地建設(shè)を故意に曲解する一方で、中國の島嶼から170キロの距離にある與那國島における自衛(wèi)隊(duì)の配備強(qiáng)化の不適切性については考えない。
カナダと日本が聲を上げた目的も示唆に富む。カナダは中國から遠(yuǎn)く離れており、中國に対して直接の安全保障上の懸念は本來ないにもかかわらず、中國の防空識(shí)別圏に注目している。カナダにとって米國が最大の隣國、最も重要な同盟國であり、政治、経済、貿(mào)易、軍事分野で緊密な関係を保っていることに難なく思いいたる。カナダの歴代政府はいずれも対米関係を外交政策の礎(chǔ)と見なしてきた。カナダの行動(dòng)の背後には、米國の影がある。米國は中國による南中國海防空識(shí)別圏設(shè)定への反対をすでに明確に表明しており、カナダの意図も難なく推測できる。
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