日本メディアによると、日本の2015年版「防衛(wèi)白書」概要が1日に公表された。例年と同様、白書は古臭い理論や主張を持ち出し、隣國の「脅威」を誇張し、日本の安全保障環(huán)境は「厳しさを一層増している」と主張した。白書は日本が中國と近い與那國島に沿岸監(jiān)視部隊を配備すること、海兵隊同様の水陸機動団など進攻的軍事力を構(gòu)築することについて説明と弁護を行った。（文：張軍社?海軍軍事學(xué)術(shù)研究所研究員。人民日報海外版コラム「望海樓」掲載）

　「中國の脅威」を喧伝するのは日本の「防衛(wèi)白書」の重要任務(wù)であり、今回も例外ではない。

　第1に、事実を顧みない。日本メディアによると今年の白書は南中國海での中國の「急速かつ大規(guī)模な埋め立て活動の強行」に「強い懸念」を表明し、周辺國に対して「高圧的な対応を継続している」と主張した。日本側(cè)のこうした非難は歴史、法理、事実を顧みず、離間を煽る意味に満ちたものでもある。周知のように、南中國海における中國の主権と関連する権利主張は長年の歴史的過程で形成されたものであり、歴代中國政府が長年堅持してきたものでもあり、十分な歴史的根拠、法理上の根拠を持つ。南沙（英語名スプラトリー）諸島の一部駐屯島?礁での建設(shè)活動は完全に中國側(cè)の主権の範囲內(nèi)の事であり、法と理と情にかない、いかなる國にも影響を與えず、いかなる國も標的にしていない。中國側(cè)の建設(shè)活動の規(guī)模と速度は、南中國海における海上捜索?救難、防災(zāi)?減災(zāi)、気象観測、環(huán)境保護、航行の安全、漁業(yè)操業(yè)サービスなどの面で中國が擔う國際的な責任や義務(wù)と見合ったものだ。

　第2に、數(shù)字の遊びを弄している。防衛(wèi)白書は中國の國防費について「1989年からの27年間で約41倍に増加した」と非難し、中國の國防費の伸びが1970年代末の改革開放初期から1990年代後期までの20年間まで極めて低く、國の財政支出に占める割合や対GDP比が年々下降している事実を故意に軽視した。実際には、中國の國防費が徐々に伸び始め、「埋め合わせ的発展」をしたのは1999年以降のことだ。それでもなお、中國の國防費水準は日本を含む先進國と大きな開きがあり、現(xiàn)在中國軍人の1人當たり軍事費は自衛(wèi)隊の5分の1に過ぎない。