新たな國家安全法が1日、全國人民代表大會(huì)(全人代)常務(wù)委員會(huì)で可決され、習(xí)近平國家主席の主席令への署名によって公布された。これによって中國の國家安全は體制、理念、法律の「三位一體」の骨格を形成した。(文:華益文?國際問題専門家。人民日報(bào)海外版コラム「望海樓」掲載)
第1に、國家安全の體制構(gòu)築において歴史的突破口を開いた。2013年11月に中國共産黨の第18期中央委員會(huì)第3回全體會(huì)議(三中全會(huì))は國家安全委員會(huì)を新設(shè)して、國家安全の體制と戦略を整備することを決定。昨年1月24日に中共中央政治局は中央國家安全委員會(huì)の新設(shè)を決定した。國家安全委員會(huì)は國家安全に関わる重大な事項(xiàng)と重要な活動(dòng)の統(tǒng)合的計(jì)畫?調(diào)整を擔(dān)う。その目的は中國の國家安全が直面する複雑に入り組んだ新情勢、一層多様な新課題により良く適応し、集中統(tǒng)一的、高効率かつ権威ある國家安全體制を構(gòu)築し、縦割り?橫割りによって部門間の意思疎通や調(diào)整がスムーズにいかず、さらには責(zé)任を押し付け合う事態(tài)が生じるのを防ぎ、各部門の力を有効に整理統(tǒng)合し、國家安全の一元化構(gòu)造を形成することだ。
第2に、國家安全の理念において重大な革新を?qū)g現(xiàn)した。昨年4月15日の中央國家安全委員會(huì)の初會(huì)議で習(xí)主席は「総合的國家安全保障観」という概念を初めて打ち出した。習(xí)主席が指摘したように、現(xiàn)在中國の國家安全は歴史上のいかなる時(shí)にも増して內(nèi)包と外延が豊富に、時(shí)空領(lǐng)域が広大に、內(nèi)外要素が複雑になっている。過去のような狹義の國家安全概念では、日増しに厳しくなり、複雑化する現(xiàn)在の國家安全情勢にすでに適応できないのは確かだ。「総合的國家安全保障観」は內(nèi)部の安全と外部の安全を同時(shí)に考慮し、國土の安全と國民の安全を同時(shí)に考慮し、伝統(tǒng)的安全と非伝統(tǒng)的安全を同時(shí)に考慮し、発展と安全を同時(shí)に考慮し、自らの安全と共通の安全を同時(shí)に考慮することを強(qiáng)調(diào)する。
第3に、國家安全の活動(dòng)において統(tǒng)率的法律を得た。1993年制定の舊國家安全法の主たる內(nèi)容は本質(zhì)においてスパイ対策であり、少し前に「反スパイ法」に名稱を変えた。これによって総合的安全観を?qū)g行に移し、中國の國家安全を全般的に保障する新たな國家安全法を制定するための條件が整った。新たな國家安全法は法律の形で総合的國家安全観の指導(dǎo)的地位および國家安全の指導(dǎo)體制を確立し、政治安全、國土安全、軍事安全、文化安全、科學(xué)技術(shù)安全など11分野の國家安全任務(wù)を明確にした。同法は初めて法律の形で「國家安全」を明確に定義した。すなわち國家の政権、主権、統(tǒng)一と領(lǐng)土の一體性、國民の幸福、経済?社會(huì)の持続可能な発展、國家のその他の重大な利益が危険や國內(nèi)外の脅威にさらされていない狀態(tài)に比較的あること、および安全狀態(tài)を持続する能力が確保されていることを指す。同法の大きな目玉は宇宙、深海、極地、サイバー空間など新領(lǐng)域を國家安全維持の範(fàn)疇に組み込み、時(shí)代とともに変わる精神を明示したことだ。これは國內(nèi)と國際の両大局に立腳し、國家安全の各分野を統(tǒng)率する基礎(chǔ)的、全局的、総合的法律だ。
このウェブサイトの著作権は人民日報(bào)社にあります。
掲載された記事、寫真の無斷転載を禁じます。
Tel:日本(03)3449-8257、080-5077-8156 北京 (010) 6536-8386