容易でない「富二代」の継承

「富二代」に父親の仕事を受け継ぐ心構(gòu)えがあったとしても、一企業(yè)を継承することはそう容易なことではないようだ。

「私は臺(tái)泥グループで平社員から始め、10年働いて初めて父親と同じ會(huì)議室で會(huì)議に參加することができた」。フォーラムでそう語るのは臺(tái)泥グループの辜成允社長(zhǎng)。2014年、辜社長(zhǎng)は16億5千萬ドルの富を築いてフォーブスの富豪ランキングに登場(chǎng)し、中國(guó)臺(tái)灣地區(qū)で22位に名を連ねた。父?辜振甫氏は臺(tái)灣地區(qū)で有名な実業(yè)家。「父と共に企業(yè)を育てててきた古參部下の信頼や威信を得ることが、家族企業(yè)継承時(shí)の最初の難関」と語る。

この他、後継者が企業(yè)を継承する際のもう一つのリスクは騙されやすいということ。多くの二代目は若くして社內(nèi)の重要なポストにいきなりついて、高い學(xué)歴があったとしても、家族企業(yè)の中核に溶け込めなかったり、企業(yè)運(yùn)営のノウハウを把握できていなかったりする。そうした情況は何らかの罠に陥る危険性を孕んでいるのだ。

スムーズに家業(yè)を伝承するためには、「創(chuàng)一代」側(cè)も古い意識(shí)を取り払う必要がある。中國(guó)では、家族企業(yè)の所有者、統(tǒng)制者、管理者といった権利が一人の身に集中していることが多いが、歐米諸國(guó)の家族企業(yè)ではこうした権限は複數(shù)の人間に分擔(dān)され、権利の集中を効果的に回避し、管理権はプロフェッショナルマネージャーが擔(dān)っている。

ペンシルベニア大學(xué)ウォートン?スクール教授、ウォートン家族グローバルアライアンス（WGFA）創(chuàng)始者のラファエル?アミット（Raphaer Amit）氏は、「十?dāng)?shù)年來の調(diào)査研究から、スムーズに富を引き継いだ家族企業(yè)にはいくつか共通の特徴がある」と語る。まず、家族に共通の信仰、価値観、強(qiáng)い同一感があり、効果的かつ頻繁な交流を図っていること。次に、「家訓(xùn)」なるものや良好な決定プロセスがあること。企業(yè)の継承問題においては、流動(dòng)性や體制脫退を可能とする所有権構(gòu)造が必要。そして、家族がイノベーションへの情熱を高められるよう新たな企業(yè)文化を促進(jìn)すること。責(zé)任と権利を明確に分けることも重要だと指摘する。（編集IM）

「人民網(wǎng)日本語版」2015年7月23日