だが、上述したこれらの內(nèi)容に比べ、原告が最も受入れられなかったのが、協(xié)議合意書の附則に記載されていた原告へのある要求だった。それは「元労働者は協(xié)議書に同意した後は、いかなる國家や地域においても、三菱マテリアルに対し、訴訟、仲裁、あるいは行政面での請求をしないことを承諾し、本件に関して全て完結(jié)したとみなす。また他の原告にも和解を受け入れるよう勧めなければならない。以上の承諾の証として、保証書にサインすること」というものだった」

康弁護(hù)士は「この要求が原告が思い描いていた加害者と被害者という関係を覆し、彼らが想像していたような『誠意ある謝罪』が、一転して『金に物を言わせて他人の口封じをする手口』に変わり果てたのだ」と語った。

三菱マテリアルには合意內(nèi)容を修正する意思がなかったことから、2015年2月11日、三菱マテリアルとの交渉が中斷、原告弁護(hù)団側(cè)から三菱側(cè)への連絡(luò)は途絶えたという。その後、弁護(hù)団側(cè)はメディアを通じて、被害を受けた元強(qiáng)制労働者と遺族の一部との間で和解が成立したという情報(bào)を得ることとなった。

○和解協(xié)議文書の全文はいまだ未公開

康弁護(hù)士は「注目すべきなのは三菱マテリアルから提起された和解協(xié)議文書の全文は一度も公表されていない點(diǎn)だ。我々が知りえたところによると、三菱マテリアルから連絡(luò)を受けて和解協(xié)議の場に出席した遺族も全員、協(xié)議文書の全文に眼を通してはいない」という。

「米國や日本のメディアの報(bào)道など、さまざまなルートを通して我々が見たものは全て、三菱マテリアルが提供している斷片的な情報(bào)にとどまっている上、それらは継ぎはぎだらけの內(nèi)容だ。三菱マテリアルから連絡(luò)を受けて和解協(xié)議の場に出席した遺族は、協(xié)議書を見る必要があると望んだが、相手はその必要はないとし、提示されたのはたった2ページの紙きれのみだったという」と語る康弁護(hù)士は「三菱マテリアルの和解協(xié)議內(nèi)容が、彼らの誠意を十分伝えるものであるならば、當(dāng)然一般に公開すべきだ」と指摘した。

さらに「少なくとも文章の斷片だけでは真意をくみ取ることはできない。1枚300字程度の紙切れ2枚の告知によって、真相がわからない當(dāng)事者にそれを受け入れるよう求め、後には當(dāng)事者の決定を尊重すべしというのはあんまりだ」と語る。

父親（95）の代理で出席した家族代表の馮麗華さんは「父親は私に、『三菱マテリアルの和解案に従うことはできない。彼らに真実を直視させなければならない。彼らの行為が犯罪行為であったことを認(rèn)めさせ、彼らに謝罪させなければならない』と繰り返し訴えた」と述べた。