人民元の対米ドルレート基準値が11日には1ドル対6.8ドルの大臺を突破して、6年ぶりの低水準を記録した。人民元の値下がり観測が引き続き出回り、マクロアナリストの李慧勇氏は、「人民元が年內(nèi)に値下がりするという悪材料はすでに出盡くしたが、2017年までにさらに5%値下がりして1ドル7.3元になる可能性がある」と予測し、「人民元値下がりを悪材料とばかりみなすべきではない」との見方も示す。証券時報が伝えた。
11日はオンショア市場とオフショア市場で人民元価格が大きく変動した。オンショア人民元対ドルレート基準値は前日の取引日の6.7885元から230ベーシスポイント値下がりして6.8115元で引け、6.8元の大臺を突破し、74カ月ぶりの安値を更新した。オフショアレートは取引開始後に1度は6.85元の最安値を記録したが、午後には反発上昇した。
人民元は以前より弾力性に富み、市場化の進んだ道を歩んでいることは明らかで、8月11日に行われた人民元の切り下げ調(diào)整後は、特にこうした傾向が目立つ。6.8元の大臺を突破した後、レートがさらに低下して7元を割り込むかどうかに市場は最も関心を寄せている。
李氏は、「人民元は2017年末までは5%の値下がり幅を維持して、7.3元前後になると予想される。人民元が結(jié)局のところ値上がりするのか値下がりするのかは、背後の経済事情や最も直感的な金融政策によって決まり、決定要因には通貨の配分に対する人々のニーズも含まれる。人民元が引き続き圧力を受けるとみなされる原因は3つあり、1つ目は、すでに回復(fù)した米國経済に比べて、中國経済はなお下ぶれ圧力に直面していることだ。2つ目は、ドルは値上がり、値下がり、値上がりの変動を経ており、(國際通貨基金<IMF>の特別引出権<SDR>を構(gòu)成する)バスケット通貨のレートの安定をはかりたければ、人民元は新たにドルに対する価格設(shè)定をする必要があり、具體的には人民元の値下がりという形になることだ。3つ目は、グローバル資金の再配分のニーズがあることに加え、年末と年初が近づいて、投資家が一連の資産の分配を行おうとしてることから、資金の流出圧力が米ドル資産への圧力に転換し、他の要因に変動がなければ、人民元はドルに対して相対的に値下がりするとみられることだ」と分析する。
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