昨年末、上海を訪れた日本の友人から食事の席で「中國の不思議なモバイルペイメントがどのようなものか実際に見せてほしい」と言われた。(文:孟莎美(インド)。瞭望東方周刊掲載)
この日本人はまったく信じられないといった表情で「中國人は現(xiàn)金なんて持たずに外出するんだって?」と言った。なぜなら日本人は日本が電子製品やソフトウェア開発で世界の最先端を走り続けていることを誇りにしているので、彼にはこのモバイルペインメントの件にかなりショックを受けたようだった。
そこで私は微信(Wechat)を開き、彼に支払いのページを見せた。支払いはその畫面からQRコードをスキャンするだけで、指定の銀行口座から支払金額が自動的に引き落とされる。スーパーで牛乳を買ったり、映畫館でのチケット購入、外出時のタクシー代の支払いなどあらゆるシーンで利用することができる。しかも微信はユーザー數(shù)世界一を誇るSNSで、1日あたりのアクティブユーザー數(shù)は約8億人。ちなみにフェイスブックの場合、1ヶ月あたりのアクティブユーザー數(shù)でようやく1億人を上回る規(guī)模となっている。
今回の件に彼は本當に衝撃を受けたようだった。食事を終えて家に戻ると、私の微信には早速彼からの「友達リクエスト」が來ていた。
これは2016年における最もクールな「中國製品」の一つといえよう。モバイルペイメントの驚異的な普及によって、「キャッシュレス社會」へと急速にその歩みを進めている。
「中國製品」についていえば、もう一つ、昨年爆発的にヒットしたものがある。自転車シェアリングアプリだ。
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