「日本料理は、素材の味を重視し、四川料理のようにさまざまな調(diào)味料を多く使うことはあり得ない」と話す兎澤さんは中日両國(guó)の飲食文化に非常に詳しく、中國(guó)料理の中では淮揚(yáng)料理(上海料理)が最も日本料理に近いと話してくれた。淮揚(yáng)料理は鑑真和上が中國(guó)から日本に伝え、今の日本料理の原型となったという説もあるほどだ。
中國(guó)最古の醫(yī)學(xué)書(shū)「黃帝內(nèi)経」には、「醫(yī)食同源、薬膳をもって病を治す」という記載がある。兎澤さんは、先天的な皮膚病を小さなころから患っており、日本の西洋醫(yī)學(xué)では完治できなかった。このため彼は1996年、薬學(xué)を?qū)Wぶために中國(guó)薬科大學(xué)に留學(xué)した。
「朝は皇帝のように豪勢(shì)に食べ」、「野菜は多めに、肉は少なめに」、「病は口から入るので天然でない食品は身體に悪影響を及ぼす」と、薬膳をめぐる話をする兎澤さんは、まるで中醫(yī)學(xué)専門(mén)のベテラン醫(yī)師のように、持病を治すために薬膳を用いた経験について、包み隠さず話してくれた。
兎澤さんは、「飲食文化は常に中日両國(guó)の民間交流における橋の一つ。旅行で日本を訪れた中國(guó)の友達(dá)は、帰ってきた後も本場(chǎng)の日本料理をまた食べたいと言っている」とした。
兎澤さんは「初めてオープンした薬膳の店は、何よりも文化を重視し、経営面については何も考えていなかった」とし、2003年から、南京で薬膳を出す飲食店を3店オープンさせた。最初に開(kāi)店した2店舗は、経営不振で相次ぎ閉店せざるを得なかった。2015年、大阪で調(diào)理師をしている古くからの知り合いに請(qǐng)われ、南京石鼓路で日本料理店を開(kāi)いた。今回はその成功を確信しているのだという。
南京で長(zhǎng)く暮らしてきた?jī)窛嗓丹螭?、中?guó)人の友人から見(jiàn)ると、一挙手一投足すべてがまるで中國(guó)人のようなのだという。中國(guó)滯在22年目となる2017年の年頭に立てた新年の願(yuàn)いは、「自分の中國(guó)の夢(mèng)を?qū)g現(xiàn)させると同時(shí)に、皆が中國(guó)の夢(mèng)を?qū)g現(xiàn)させること」という非常に中國(guó)的なものだった。(編集KM)
「人民網(wǎng)日本語(yǔ)版」2017年2月4日
このウェブサイトの著作権は人民日?qǐng)?bào)社にあります。
掲載された記事、寫(xiě)真の無(wú)斷転載を禁じます。
Tel:日本(03)3449-8257
Mail:japan@people.cn