自分に何がどのくらいできるのか考え続けた2年間でしたが、その時その時精一杯対処するだけでした。大したことができたわけではありません。この2年で完成していない仕事もたくさんありますが、歩みは遅くとも少しずつ進んできています。そんな中、今後も日本語教育に、そして中國の日本語教育に関わっていこうと思えるようになったことは自分の成果とも言えるでしょう。そして、各地で行われた日本関係の行事に參加することができ、日本語を學ぶ生徒に接し、中學や高校で日本語教育に攜わっている多くの先生方と交流する機會が得られたことは望外の喜びでした。
中國の発展とともに、中國におけるJICAの活動の意義も変化しています。そこで日中の関係を思うとき、JICAボランティア日本語教師の役割はとても大きいと感じます。日本人がほとんど行かない、地方の中學や高校に派遣されるJICAボランティアはまだまだ必要です。中國全國に中等教育でも日本語を學ぶ中國人生徒と日本語を教える中國人の先生がたくさんいて日本に関心を寄せていること、そして、そこには日本語を教えるJICAボランティアを含めた日本人が充実した日本語教師生活を送っていることにもっと注目が集まることを期待して、私も今後活動を続けていこうと思っています。少しでも多くの中國人學生が日本語を學び、これからも日本人の若い日本語教師が中國にやってきて日本語を教え、交流を通してお互いの理解を深めていくことを切に願っています。
最後になりましたが、お世話になった皆様、この2年間どうもありがとうございました。
平成26年度シニア海外ボランティア 人民教育出版社 日本語専門家 若林和夫
「人民網日本語版」2017年3月28日
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