中國版の映畫「容疑者Xの獻身」の興行収入は3月31日の封切りから上昇を続け、今月19日の時點で既に3億9900萬元(約63億8400萬円)に達した。俳優(yōu)?蘇有朋(アレックス?スー)の2作目となる監(jiān)督作品で、専門家を含む多くの人々から好評を博し、口コミも、興行収入も優(yōu)れた作品となっている。公開前の宣伝期間から上映期間中まで、「東野圭吾」や「リメイク版」と言ったワードが一番のキャッチフレーズになっている。また取材から東野圭吾の小説「秘密」や「ナミヤ雑貨店の奇蹟」なども中國版の映畫化が決まっていることが明らかになっている。近年、中國では日本の人気小説のIP(知的財産権)購入がピークを迎えている。(文:張暁涵 蘇玉。済南日報掲載)
クオリティの高い作品と低い作品が混在する中國
近年、中國では人気小説の映畫化がブームになっており、「三生三世十里桃花(Ten great III of peach blossom)」や「瑯■榜(■は王へんに邪、ろうやぼう)~麒麟の才子、風(fēng)雲(yún)起こす~」、「錦繍未央(The Princess Weiyoung)」などが次々に製作?上映された。そして、人気インターネット小説のIP(知的財産権)がほぼ「完売」?fàn)顟B(tài)となっている。また中國の腳本制作が慘憺たる現(xiàn)狀であることもネックとなっている。クオリティの低い腳本が大量に制作され、ストーリーやプロットが滅茶苦茶な腳本が市場にあふれている。加えて、中國と韓國の関係が悪化しており、これまで韓流ブームが長く続いていた中國は、やむなく日本をメインとする他の國の資源の発掘に移行している。
名作のIPを購入して、ローカライズするというのも、中國で近年よくあるパターンとなっている。今までのように海外の映畫やバラエティ番組をそのまま放映するのではなく、IPを購入して、ローカライズして放映?上映するという方法がとられている。そして小説でも漫畫でも、ファンがいて大きな話題となる作品であれば、なんでも映畫化、ドラマ化するというのが今の流れだ。特に小説だけでなく、漫畫も人気を集めるようになっている。例えば「深夜食堂」は、製作會社2社がIPを取得し、それぞれドラマ化と映畫化され、主役の黃磊(ホァン?レイ)と梁家輝(トニー?レオン)がそれぞれ主役を演じた。5月11日公開の映畫「麻煩家族(What A Wonderful Family)」も、日本の映畫「家族はつらいよ」のリメイク版だ。
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