今年4月に中國無錫にて開催されたアジア卓球選手権大會では、17歳の平野美宇選手が丁選手や朱雨玲選手、陳夢選手ら中國の主力3人を次々に撃破し、中國が11年間一度も取り損ねたことのない女子シングルスの金メダルを獲得した。このことは、これまで長年王座に君臨し続けてきた中國にとっては警鐘を鳴らすできごととなっている。その50日後に開催された世界選手権における平野選手と張本選手の活躍は、日本の卓球選手が単なる「一発屋」ではないことを十分に証明した。
張継科選手にアドバイス送る劉國梁監(jiān)督(右)
ただ、日本の卓球が今回の世界選手権の各種目で躍進したのは、ある程度國際卓球連盟の材質(zhì)改革のおかげでもある。また、中國は混合ダブルスで男女1人ずつを、それぞれ他國の選手と組んで出場させた。しかし、卓球中國代表チームの劉國梁監(jiān)督が述べているように、器材改革は諸刃の剣で、高い実力を誇る中國はそれに対応する自信も、世界の卓球界と共にそれに対応する度量も持っている。
混合ダブルスの表彰式
今回の世界選手権を総合的に見て、中國の前監(jiān)督である劉偉氏は、「近年、國際卓球連盟は改革を続けてきたものの、中國は常に表彰臺を獨占してきた。しかし、今回の特徴の一つは、混合ダブルスの銅メダルを中國の方博選手が、ドイツのペトリッサ?ゾルヤ選手と一緒に取ったほか、全ての種目のベスト4が全てアジア人だったこと」と指摘。
「材質(zhì)の改革により、球の回転が大幅に落ち、中國にとっては優(yōu)位性が落ち、日本や韓國の攻撃の成功率が上がった。しかし、歐州は全體的にその優(yōu)位性を発揮することができていない。しかし、國際卓球連盟の今回の改革は、中國の獨壇場となっていた競技をアジアが得意とする競技に変えたのだから、失敗とは言えない」との見方を示した。
さらに、「中國は取りたい金メダルを取ることができたものの、以前ほどの優(yōu)位性は少なくなっている。國際卓球連盟の改革が、中國に的を絞って行われたものならば、改革は成功したと言える。もし、世界中に広めるためだとすれば、この改革はこれからも続くだろう」としている。 (編集KN)
「人民網(wǎng)日本語版」2017年6月7日
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