日本人は梅の花の鑑賞だけでなく、梅の実を食べるのも大好きだ。(文:陳喜儒。文匯報(bào)掲載)
梅の実は、皮が薄くて果肉が多く、種が小さく、水分豊富で、甘酸っぱく、人の體が必要とするアミノ酸を豊富に含んでいる。梅干しは日本の伝統(tǒng)的な健康食品で、たんぱく質(zhì)を豊富に含み、殺菌、解熱作用があり、消化を促進(jìn)し、胃腸を整え、腐りにくく、含まれているクエン酸などは肝臓や腎臓の機(jī)能を強(qiáng)化し、乳酸を抑え、疲労回復(fù)にも効果がある。その他、車酔いの予防や酔い覚ましの効果がある。烏梅には、肺が熱をもつことで起きる咳、慢性の咳、體に熱がこもりのどが渇く狀態(tài)、慢性の下痢、赤痢、膽道內(nèi)回蟲癥、膽囊炎などの治療にも効果がある。
學(xué)者によると、遣唐使が中國の烏梅を貴重な薬として日本に持ち帰り、平安時代に、村上天皇の病気を治したと言われている。鎌倉時代や室町時代にも、烏梅は解毒剤や食欲増進(jìn)剤として使われた。そして、江戸時代の頃から、家庭でも梅干しが作られるようになり、赤い梅干しは日本人の大好きなおかずとして今でも食卓に並んでいる。
梅干しの作り方は簡単で、まず、ウメを塩漬けにし、シソの葉とともに漬けて殺菌すると、赤くなる。これを立秋前に3日ほど天日干しにする。そして、梅酢に戻し、しばらく漬けておけばできあがりだ。
ここ數(shù)年、日本では中國製の梅干しも登場している。値段は安く、品質(zhì)も日本産に劣らない。梅干しは純天然の健康食品であるものの、中國では食べる習(xí)慣がほとんどない。中國のメーカーも、日本からの注文に応じて生産しているに過ぎない。実際には、中國の市場は大きく、しっかりと宣伝?PRすれば、日本の豆腐や納豆のように中國でも人気になるはずだ。
筆者は梅干しが好きで、日本に行くと、必ず買って帰る。1食ごとに1粒ずつ食べても、何ヶ月も食べることができる。中國が原産の梅干しが一日も早く中國で復(fù)活し、どこででも買えるようになる日が來ることを望んでいる。(編集KN)
「人民網(wǎng)日本語版」2017年8月9日
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