人民元の対ドルレート基準(zhǔn)値が7日に前日比42ベーシスポイント上昇し、9取引日連続で上昇して、過去約2年間で最も長い連続上昇周期となった。オンショア市場のレートもオフショア市場のレートも7日は大幅に上昇し、1ドル6.50元のボーダーを突破した。こうした狀況について、業(yè)界関係者の多くが、「現(xiàn)在の米ドルをみると回復(fù)上昇はむずかしく、人民元は年內(nèi)は引き続き上昇する可能性があるが、段階的な雙方向の変動區(qū)間の拡大が予想される。中期的にみて、人民元が一方的に上昇する狀況にはならない」といった見方をする。北京青年報が伝えた。
8月以降、人民元はドルに対して上昇し続け、重要なボーダーラインを次々に突破していった。9月初めになっても強(qiáng)い勢いを維持した。8月28日から9月7日までの9営業(yè)日に、人民元基準(zhǔn)値は累計1310ベーシスポイント上昇した。今年は人民元の対ドルレート基準(zhǔn)値がすでに6.28%上昇している。
ドルに対する著しい上昇だけでなく、人民元はドル以外の通貨に対しても上昇した。9月1日に中國外貨取引センターが発表したデータによると、人民元指數(shù)(CFETS指數(shù))は94.42となり、2週間連続で上昇し、今年1月20日以降の最高を更新した。
分析:多様な要因が人民元上昇を後押し
業(yè)界関係者の間では次のような見方が広がっている。それは多様な要因が人民元の今回の強(qiáng)い動きを後押ししており、ドルの値下がりという主な要因だけでなく、反循環(huán)的要因が基準(zhǔn)値形成メカニズムに影響し、また國內(nèi)経済のファンダメンタルズが好転しているといった要因もあるだろう。同時に人民元レート自體の安定ぶりが市場の信頼感を高める役割を果たしたという要因も忘れてはならない。
星展銀行(DBS)の研究チームは、「米連邦準(zhǔn)備制度理事會(FRB)のイエレン議長は(米ワイオミング州ジャクソンホールで毎年開催される)経済シンポジウム(ジャクソンホール會議)の場で金融政策とバランスシート縮小について言及せず、ドルは値下がりして昨年中期以降の最低を更新した。ドルが全體として弱くなる中、人民元がドルに対して上昇する一定の基盤が整った」との見方を示す。同チームの予想では、人民元のドルに対するレートは外在的要因および経済データの後押しを受けて、さらに上昇する可能性があるが、バランスシート縮小と利上げの2大要因に対しては慎重でなければならない。特に歐米市場への影響に注意する必要があり、人民元資産のリスク管理をしっかり行わなければならないという。
見通し:人民元の一方的上昇はない
今後の市場について、業(yè)界関係者の多くが、「ドルの回復(fù)上昇が難しい現(xiàn)在の狀況をみると、人民元は年內(nèi)に引き続き上昇する可能性があるが、段階的な雙方向の変動區(qū)間は拡大するとみられる。中期的にみて、人民元が一方的に上昇する狀況にはならず、人民元の対ドルレートは今後は雙方向に変動するという特徴をみせながら、その反発力の高まりが予想される」としている。(編集KS)
「人民網(wǎng)日本語版」2017年9月8日
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