近年、読書は中國社會(huì)の各業(yè)界から注目を集め、様々な読書イベントが開催されている。2017年初、テレビの人気文化番組「朗読者」はそのオフラインの「朗読亭」イベントを通し、広州、北京、杭州、西安などの多くの都市の読者をつなぎ合わせた。更に、「小規(guī)模だが內(nèi)容は豊富」を売りとする「シェア書店」など、様々な新しいスタイルの書店が造られ、人々の読書に対する情熱を盛り上げている。
インターネットの普及と生活ペースがどんどん加速していくという背景の下で、モバイル読書はトレンドとなっているが、紙の書籍を好む読者にとって、ページをめくることで得られる「満足感」とその中に含まれた「スローライフ」の理念は、慌しい気持ちを拭い去ることができるのだ。
このことについて、ホワイトカラーの顧さんは深く共感している。読書が好きで、大學(xué)時(shí)代は「本の蟲」と呼ばれていた彼女は、仕事を始めてから數(shù)ヶ月で一冊の本すら読めなくなった。彼女によれば、攜帯で読書するときに他のアプリに気をとられ、落ち著いて読書ができなくなるという。最近新しく開いた「カフェ書店」では、コーヒーを注文することで店內(nèi)の本を無料で読むことができるため、彼女はその店の常連となった。
「文蕓青年」である汪英君さんは、人生は読書と同様、スピードを求めすぎるとささやかな喜びを見失ってしまうとしている。本のページをゆっくりめくる音、紙やインクの香りがあることで、読書を生き生きと楽しむことができる。
陝西省社會(huì)科學(xué)院の専門家?王暁勇氏は、中國経済の急速な発展に伴い、人々の生活水準(zhǔn)と品格が上昇した結(jié)果、これまでの読書形式では満足できなくなってきたと分析している。また、様々な新しいスタイルの書店の出現(xiàn)により、人々は普段の慌しい生活から一時(shí)的に抜け出すことができ、文字の魅力を味わうことを通して、心の安らぎを求めることができるという。(編集HQ)
「人民網(wǎng)日本語版」2017年11月29日
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