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日本の人気作品の中國版が酷評を浴びるワケは? (3)

人民網日本語版 2017年12月05日09:14

日本作品のリメイクの難しさ セリフを一言一句変えるのにも確認必要

実際には、日本の人気作品のリメイク版を作る際に最も難しいのが、原作の中心的価値をいかに中國という土壌に持ち込み、中國人が共感を覚えることができるようにするかという點だ。中國と日本の文化は似ているものの、実際にはその內在的要素は大きく異なるため、肌や髪の色が同じだからといって、リメイク版の製作が容易になるわけでは決してない。

その他、日本側は著作権の管理を徹底して行っており、そのレベルは中國の映畫業(yè)界の想定外である場合もある。呉監(jiān)督の「追捕」の場合、「君よ憤怒の河を渉れ」のリメイク版製作権を斷固として譲ってもらえず、中國の製作チームはその原作となった小説の映畫化の権利を購入するしかなかった。中國版「容疑者Xの獻身」の腳本を手掛けた黃海も、「日本は出版物に対する管理がとても厳格で、さまざまな権利を譲ることに非常に慎重な姿勢を示す。私が知っている限り、『容疑者Xの獻身身』のリメイク版を製作する際、カギとなるストーリー、セリフの一言一句を変える場合でも、東野圭吾本人の書面でのサインが必要だった」と明かしている。

東野圭吾も、日本と韓國で使ったストーリーは使用禁止、ストーリーなどを大きく変えるのは禁止など、中國版製作にさまざまな條件を付けた。中國版ドラマ「深夜食堂」の関連の責任者も、「日本の著作権所有者が著作権をあまりにも重視していた。その注文の多さは想像を超えており、ローカライズの大きな妨げとなった」と振り返っている。

ただ、日本の作品のリメイク版製作の道を完全否定する必要はなく、公開を控えている「ナミヤ雑貨店の奇蹟」の興行収入と口コミがどうなるかは、ふたを開けるまで分からない。そして、中國市場には「金のなる木」があり、中日文化の交流も深化しているため、難しさを理由に日本の作品のリメイク版製作をやめることはないと言い切れるだろう。(編集KN)

「人民網日本語版」2017年12月5日


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