第18回アジア競技大會ジャカルタ大會は現(xiàn)在、後半戦に突入しているが、そのほとんどの試合會場で「中日のメダル爭い」が繰り広げられている。競泳では、金メダル數(shù)で中國と日本が引き分けとなり、現(xiàn)在熱戦が繰り広げられている陸上競技では、中國が日本を上回っている。また、バトミントンや卓球など中國が得意とする競技においても、日本人選手が大躍進し、一部の種目では中國を上回る勢いとなっている。人民日報海外版が報じた。
2020年東京五輪前に行われる最後の大規(guī)模な國際総合大會である今回のアジア競技大會は、中國と日本が激突する前哨戦であるだけでなく、若手選手を発掘し、経験を積ませる場ともなっている。
競泳:中國と日本は共に金メダル19個、一方で不安要素も
全種目がすでに終了した競泳は、金メダル計41個のうち、中國と日本がそれぞれ19個を獲得し、他の國が取得したのはわずか3個となり、「中國と日本の優(yōu)勝爭い」という構(gòu)図が最も鮮明になった。
4年前、韓國の仁川で開催されたアジア競技大會の競泳では、中國が他の國を圧倒する數(shù)の金メダルを獲得した。しかし、今回は、天才少女?池江璃花子選手の驚異的な活躍があったほか、日本の代表選手全體の実力も向上しており、日本が中國のアジアトップの座を脅かす存在となった。
男子競泳を見ると、孫楊選手や徐嘉余選手が金メダルを次々に獲得した。なかでも孫選手は自由形4種目の金メダルを総なめにし、アジア競技大會と世界水泳選手権、オリンピックの競泳男子200メートル、400メートル、1500メートル全てで金メダルを獲得し、世界で初めて「グランドスラム」を成し遂げた選手となった。また、徐選手は背泳ぎで他選手を大きく引き離して実力の差を見せつけた。
男子競泳では中國が日本を寄せ付けなかったのに対して、女子競泳では、日本が中國に挑戦狀を叩きつけたかたちとなった。なかでも18歳の池江選手は初出場となった今回のアジア競技大會で金メダルを6個も獲得し、大會記録を6回も更新した。しかし、中國も収穫がなかったわけではない。例えば、劉湘選手は背泳ぎ50メートルで約10年間破られていなかった世界記録を更新したほか、王簡嘉禾選手や李氷潔選手が800メートル自由形でワンツーフィニッシュを果たした。
日本との戦いを見ると、中國はバタフライと平泳ぎに大きな不安を殘しているといえる。その他、中國は女子400メートルフリーリレー、メドレーリレー、男子400メートルフリーリレー、800フリーリレーで日本に敗れた。2年後の東京五輪では、ホームグラウンドでの戦いとなる日本に加えて、多くの競技で中國の前には歐米の強豪が立ちはだかることになる。そのため、孫選手や徐選手に次ぐ、若手の登場や成長が必要となる。
バトミントン:中國は全體的にレベル低下
27日夜に行われたバトミントン女子ダブルス決勝では、中國の陳清晨/賈一凡ペアが五輪金メダリストの高橋禮華/松友美佐紀ペアを敗って優(yōu)勝し、雪辱を果たした。
女子バトミントンにおける日本の逆襲は、特に際立っている?,F(xiàn)在、女子ダブルス世界ランキングトップ10に、日本のペア4組がランクインしており、高い実力を誇っている。先ごろ南京で開催されたバトミントン世界選手権では、女子ダブルスで日本がワンツーフィニッシュを果たした。シングルでは、何氷嬌選手と陳雨菲選手が、それぞれ奧原希望選手と山口選手にベスト4入りを阻まれ、アジア競技大會で初めてメダルを獲得することができなかった。2年後の東京五輪では、日本を含む多くの強豪が立ちはだかるため、中國がメダルを獲得するのは至難の業(yè)となるだろう。
男子ダブルスでは、日本が敗退という予想外の展開となり、決勝戦で中國と日本が対戦することはなかった。ただ、開催國のインドネシアを敗って金メダルを獲得したものの、男子ダブルスにおける中國選手のパフォーマンスは満足できるものとは言い難い。
群雄が割拠するバトミントン界の中でも、日本は近年、特に驚異的なスピードで実力を伸ばしている。東京五輪では、開催國という地の利がある日本が中國にとって最大のライバルになることは間違いない。中國は自國のレベルアップを図るのと同時に、対戦相手をよく研究し、作戦を練ることが今後重要な課題となる。
陸上:100メートルリレーで白熱の戦い
陸上競技を見ると、男子100メートルで中國の蘇炳添選手がアジア競技大會レコードとなる9秒92をたたき出し優(yōu)勝。中國の金メダルラッシュの幕開けとなった。銅メダルの山県亮太選手も10秒00の好タイムだった。近年、中國人選手が陸上競技で活躍しているが、日本も同様に全體的にレベルをアップさせている。
體操や卓球でも、中國と日本が優(yōu)勝爭いを繰り広げている。しかし、中國も日本も、アジア競技大會には主力選手を派遣していないため、今回の戦いは參考にすぎず、真の戦いは2年後まで待たなければならない。
4年前のアジア競技大會仁川大會では、體操男子団體で、日本が優(yōu)勝し、40年間金メダルを獨占してきた中國の記録についにピリオドを打った。今回のアジア競技大會には、中國は世界選手権で優(yōu)勝した肖若騰選手を筆頭とするメンバーを派遣し、最終的に男子団體、女子団體、男子個人総合、女子個人総合の金メダルを総なめし、女子段違い平行棒、男子つり輪、女子平均臺、男子平行棒でも金メダルを獲得した。東京五輪に向けて、體操における中國と日本の爭いの焦點は主に男子の種目に集まるようになる。16年のリオデジャネイロ五輪の體操では、中國は団體戦で銅メダル2枚を獲得しただけだったのに対して、日本は男子団體で金メダルを獲得した。(編集KN)
「人民網(wǎng)日本語版」2018 年8月30日
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