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中國の外交と対外関係一問一答 王毅外交部長が記者會見

人民網(wǎng)日本語版 2019年03月08日09:05

北京時間8日午前10時(日本時間8日午前11時)、第13期全國人民代表大會(全人代)第2回會議の記者會見がメディアセンターで行われ、王毅外交部長(外相)が「中國の外交政策と対外関係」について國內(nèi)外の記者からの質(zhì)問に答えた。

新中國外交70年の成果と経験について

王部長は、「中國外交の輝かしい実績はなによりもまず黨の指導(dǎo)の賜物と言える。これこそ中國外交の最も根本的な政治的保障だ。70年にわたり、中國共産黨は時代と共に歩み、中國の特色ある外交理論體系を豊かに発展させ続け、一連の優(yōu)れた伝統(tǒng)と鮮明な特色を形成させた」とした。

さらに、「獨立自主は中國外交の礎(chǔ)石であり、『天下を公に為す』は中國外交の抱負(fù)だ。公平と正義は中國外交が堅守するものであり、互恵とウィンウィンは中國外交が目指すところだ。國家発展をサポートすることは中國外交の使命であり、國民のための外交は中國外交の主旨だ」とした。

朝鮮半島核問題について

王部長は、「対話が途絶えず、方向性を変えないかぎり、朝鮮半島の非核化というその目標(biāo)は最終的に必ず実現(xiàn)できる。朝鮮半島の核問題は各種の矛盾が錯綜して複雑であり、その解決は一気に成し遂げられるものではない。各國はこれに対し、理性的な予測をすべきで、最初から高すぎるハードルを設(shè)けたり、一方的に現(xiàn)実離れした要求をしたりすべきではない。問題解決の要は、各國が歴史の枠から飛び出し、相互不信の呪いを打ち破ることだ。問題解決のルートは、朝鮮半島非核化の実現(xiàn)と平和メカニズムの構(gòu)築の全體的なロードマップを共に制定した上で、『段階的に同時に進める』というアプローチに基づいて、各段階をつなげ、促進し合うようにする具體的な措置を明確にし、各國の合意した監(jiān)督メカニズムのもと、容易な問題から著手し、順を追って進めていくべきだ」とした。

第2回「一帯一路」國際協(xié)力サミットフォーラムについて

王部長は、「習(xí)近平國家主席が指摘したとおり、『一帯一路』(the Belt and Road)のイニシアティブは中國発だが、その成果は世界のものだ。第2回サミットフォーラムは必ずや円満な成功を収め、『一帯一路』共同建設(shè)における新たな一里塚になると期待し、確信している」とした。

孟晩舟事件について

王部長は、「最近発生した特定の中國企業(yè)や個人を?qū)澫螭趣工胄袨椁悉い郡盲茀g純な司法案件という訳ではなく、意図的な政治的抑圧と言える。中國が今守ろうとしているのは、一企業(yè)の権益だけでなく、一國の、一民族にとって正當(dāng)な発展の権利であり、科學(xué)技術(shù)水準(zhǔn)を向上させたいと望むすべての國のしかるべき権利だといえる」とした。

さらに、「中國は関係企業(yè)や個人が法律を武器に自らの権益を守り、『沈黙する羊たち』にならないことを支持する。理非曲直は人々の心にあり、正義はやがて果たされるだろう」とした。

中國?ヨーロッパ関係について

王部長は、「獨立自主は一貫してヨーロッパの伝統(tǒng)だ。國際社會における主要パワーの1つとして、歐州は自らの根本的かつ長期的な利益の観點から、対中政策の獨立性、安定性、積極性を維持し、中國側(cè)と共に各分野における互恵協(xié)力を深め、國際ルールを守り、世界平和を守るために貢獻することを信じている」とした。

中米関係について

王部長は、「40年間にわたり風(fēng)雨を凌いできた中米関係は、歴史的な進展を遂げつつ、新たな挑戦に直面している。過去の経験をまとめるなら、『和すれば共に利し、爭えば共に損をする』という一言に盡きる?,F(xiàn)在、國際情勢と中米両國には大きな変化が生じたが、この一言は依然として金科玉條と言え、両國はこれを堅持、擁護し、惑わぬ定力を堅持していくべきだ」とした。

さらに、「中米両國が協(xié)力する過程において、一部の競爭が生じることは國際関係において正常な現(xiàn)象であり、肝心なのはこれをどう捉えて、扱うかという點だ。ひたすら競爭の面を大きく取り上げれば、協(xié)力の可能性が押しつぶされてしまう。協(xié)力の拡大に主眼を置くことこそ、中米の共通利益に合致すると言える。米國には中國と歩み寄り、協(xié)力を深化させながら良性の競爭を進め、それぞれの発展を促すと同時に互恵ウィンウィンを?qū)g現(xiàn)することを望んでいる」とした。

中ロ関係について

王部長は、「中ロ雙方の政治における相互信頼、経済における互恵協(xié)力、國際的事務(wù)における互助関係は大國関係の模範(fàn)となっており、両國國民に大きな福祉をもたらしているほか、地域ひいては世界の平和と安定にも重要な貢獻をしてきた。中ロ両國が協(xié)力すれば、世界により多くの平和?安全?安定がもたらされるだろう」とした。

多國間主義への擁護について

王部長は、「グローバル化の時代に身を置く我々の運命はつながり、盛衰を共にしており、必要なのはひとりよがりで勝手な行動ではなく、助け合うチームワークだ」とした。

中米間の問題と矛盾の増加への懸念について

王部長は、「我々は依然として中米関係の未來に前向きな予測を抱いており、中米関係は対立に転じないし、転じさせてはならない。ましてや冷戦的な古い考え方を再び用いることは、時代の流れに逆行し、人々の期待とはかけ離れている。一部で中米の切り離しを主張する向きもあるが、これは明らかに非現(xiàn)実的だ。中國と切り離すことは、チャンスそして未來と切り離すことになり、ある意味で世界と切り離すことになってしまうからだ」とした。

「一帯一路」共同建設(shè)について

王部長は、「『一帯一路』(the Belt and Road)は一貫して『共に話し合い、共に建設(shè)し、共に分かち合う』という原則を堅持し、各國に発展のチャンスを數(shù)多くもたらしている。多くの事実が物語っているように、『一帯一路』は『債務(wù)の罠』ではなく、人々にメリットをもたらす『恩恵』であり、地政學(xué)的な道具ではなく、共に発展するチャンスだ」とした。

中國?アフリカ関係について

王部長は、「中國?アフリカ協(xié)力は數(shù)十年にわたり積み重ねた努力を経て、すでにいかなる勢力でも揺るがすことのできない大木となっている。中國?アフリカ協(xié)力がますます成功するにつれて、非難と中傷も招いている。中國とアフリカの信頼は高く、友誼は幾多の試練をも乗り越えてきた。その協(xié)力の成果はすでにアフリカ大陸の隅々にまで行き渡っている。事実に基づかない中傷はアフリカで一切通用しない」とした。

パキスタン?インドの紛爭について

王部長は、「パキスタンとインドが危機を好機に変え、歩み寄ることで早々に新たな1ページをめくり、両國関係の根本的かつ長期的な改善を図り、対立の代わりに対話を行い、善意で隔たりを解消し、協(xié)力で未來を切り拓くことを、中國は心から期待している」とした。

アフガニスタン問題について

王部長は、「衝突を引き起こすことより、平和を推し進めることのほうがよほどの勇気が必要となる。中國は、アフガニスタン各方面が國と民族の大義を見據(jù)え、國內(nèi)の政治的和解の重要なチャンスをとらえ、話し合いで紛爭を回避し、戦爭をやめて友好親善を説き、手を攜えて平和への扉を開くよう呼びかける」とした。

さらに、「中國は、數(shù)多くの苦難を経験してきたこの國が不死鳥のように苦難から生まれ変わり、運命を自分の手に握り、真の獨立と恒久的な平和を迎えることを心より願っている。アフガニスタンがこれ以上大國の競技場となり、打ち続く衝突と戦火を被ることはあってはならない」とした。

中國?ラテンアメリカ関係について

王部長は、「どの國の國內(nèi)問題も自國民が決定すべきで、外部の干渉と制裁は緊張を激化させ、弱肉強食の法則を再び橫行させるだけだ。歴史上、こうした教訓(xùn)はすでにあまりにも多く、これ以上繰り返されるべきではない。あらゆる國の主権と獨立は貴重なもので、同じように大事に守られなければならない」とした。

さらに、「ラテンアメリカ諸國が『1つの中國原則』に基づいて中國と國交を樹立?発展することは、歴史発展の大勢と時代の潮流に順応し、自らの根本的、長期的利益に合致する正しい選択であり、干渉や非難を受ける言われは一切ない」とした。

中國外交は強硬化するかについて

王部長は、「威圧的な態(tài)度で人に接するような伝統(tǒng)は中國にはなく、國の強さから覇権を求めるという選択は論外だ。中國は強大になるが、より強硬にはならない。中國は自主獨立を尊ぶが、獨斷専行にはならない。中國は自己の権益を當(dāng)然ながら斷固として守るが、覇権を求めるようにはならない」とした。

領(lǐng)事保護活動について

王部長は、「2019年も中國は引き続き領(lǐng)事分野において國民の安全、利便性と利益のためになる措置を打ち出す計畫だ。12308スマホアプリの最適化とバージョンアップを行い、スマホで手軽に手続きができる『サービスセンター』を開設(shè)し、在外公館ではモバイル決済を逐次導(dǎo)入するなど、『指先で行える領(lǐng)事サービス』を充実化する」とした。

南海問題COC協(xié)議について

王部長は、「『南海行動規(guī)範(fàn)』は『南海における関係國の行動宣言』のバージョンアップ版として、同地域の需要により反映させ、関係諸國の行動をより効果的に規(guī)定し、南海における航行の安全と自由をよりしっかりと維持する。南海の平和と安定を決める鍵は、地域諸國自らの手に握られるべきであり、『南海行動規(guī)範(fàn)』は地域諸國が共に作成し、遵守し、その責(zé)任を擔(dān)うべきだ」とした。

中日関係について

王部長は、「中日関係の改善はまだ歩み始めたばかり。これからすべきことは『知行合一』だ。歴史に対してしっかり誠実に向き合い、現(xiàn)実を客観的に捉え、未來を積極的に切り拓いて、地道な行動で正しい方向に向けて揺るぎなく進んでいくことだ」とした。

外交が國內(nèi)の発展をサポートについて

王部長は、「中國外交はより一層、國內(nèi)発展サポートという大事業(yè)をしっかり進めていく。より多くの地方地域の海外進出を支援し、地方の看板となる國際行事の創(chuàng)出を支持していくほか、企業(yè)の正當(dāng)な権利を確実に守り、積極的に情報提供を行う」とした。

中朝関係について

王部長は、「我々は、朝鮮側(cè)が自國の國情に適した発展の道を歩み、社會主義建設(shè)事業(yè)において新たな進展を手に入れ続け、新たな國家戦略を?qū)g施し、経済発展と民生改善に力を注ぎ、朝鮮半島非核化の方向性を堅持しつつ、非核化のプロセスにおいて自國の正當(dāng)な懸念を解決するよう全力で支持する」とした。

中印関係について

王部長は、「中國は、中印友好と協(xié)力が長江とガンジス川の流れの如く滔々と前進していくように、両國関係の発展に強力かつ持続的な原動力を注いでいきたい。両國は人口27億を有し、古い文明を誇るだけでなく、大きな発展途上國及び新興経済國として、それぞれの夢を?qū)g現(xiàn)させる?yún)f(xié)力のパートナー、互いの経済を発展させるの重要なチャンスとなるべきで、共にアジアの振興と繁栄にしかるべき貢獻をすべきだ」とした。(編集TG、LX)

「人民網(wǎng)日本語版」2019年3月8日 

  

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