海外メディアの報道によると、米國では夏の旅行シーズンを前に、各航空會社がチケットの販売に全力を注いでいる。だが今年はボーイング737MAXを運用していた航空會社は、需要が高まっているにもかかわらず、夏の旅行シーズンに飛行機不足に悩まされるという事態(tài)に陥っている。中國新聞網(wǎng)が伝えた。

報道によると、燃費や飛行性能に優(yōu)れているとされていた小型ジェット旅客機?ボーイング737MAXだが、半年の間に重大事故を2度起こし、346人の命を奪ったのを受け、運航停止になり、米航空業(yè)界の北半球の春?夏シーズンの飛行計畫に大きな支障をもたらしている。これら航空會社が、かき入れ時の旅行シーズンに講じることのできる対策は恐らく何もないだろう。サウスウエスト航空パイロット協(xié)會のスポークスマンで、航空業(yè)界のベテランでもあるマイケル?トレヴィーノ氏は、「儲け話が目の前の手の屆くところにあるのに、それをつかむことはできない」と肩を落とす。

サウスウエスト航空は、世界で最も多くボーイングMAX機を運用する航空會社で、グループ全體で34機運航していた。アメリカン航空も24機運航していた。同2社は既に、MAX機の運航を8月まで停止することを決めている。サウスウエスト航空は6月8日から8月5日まで、1 日約4200便のうち160便をキャンセルせざるを得ず、アメリカン航空も1日115便をキャンセルする。それらキャンセル數(shù)は夏の1日當(dāng)たりの運航便の1.5％に當(dāng)たる。

LCC (格安航空會社)?サウスウエスト航空は最近、ボーイング737MAX機の運航停止及びその他の要因により、2月20日から3月31日の期間に同社はすでに１億5000萬ドル（約166億円）の損失を出したと試算している。その他の航空會社と違い、サウスウエスト航空は737シリーズしか運航していない。

こうしたプレッシャーを受け、ボーイング社は現(xiàn)在、737MAX搭載のソフトウェアをアップデートし、さらに、運航を再開するために、世界の管理監(jiān)督機関を納得させることのできる資料を提出しなければならない。運航再開まで、さらに少なくとも90日間は必要と見られている。

運航停止時期が夏の旅行シーズンと重なっているため、北半球の航空會社にとっては最悪の狀況となっている。米國運輸統(tǒng)計局（BTS）によると、6、7、8月の航空便は通常全て満席になり、旅客収益を座席有効マイルで割った數(shù)値?PRASMも1年で最も高くなる。アメリカン航空の上層部は14日、従業(yè)員や顧客向けの書簡で、「MAX機はすぐに當(dāng)局の認(rèn)可を得るだろう」としたものの、1年で最も忙しい夏の旅行シーズンに合わせて、顧客に「一年で最も繁忙な移動シーズンに」信頼感と自信を提供するとした。（編集KN）

「人民網(wǎng)日本語版」2019年4月17日