生きているペットからも、死んだペットからも細胞の取り出しは可能
価格は25萬元から38萬元までまちまち
ペットのクローンは、日本や韓國などでは早くから流行しており、中國でも數(shù)年前からペットのクローンが作成され始めた。
ペットのクローンを取り扱うオンラインショップを無作為に抽出して取材してみたところ、その店でクローン関係の顧問を務(wù)めているという人が、「ペットのクローンは、北京にある生物実験室で作成されている。ペットのクローン細胞は、生きた動物からでも、死んだ動物からでも取り出せる。もし動物が死んでしまっている場合、濕った毛布に包み、摂氏2度から8度のアイスボックスに入れて、保管し、実験室に連絡(luò)すれば、技術(shù)擔當者が自宅まで細胞の抽出に來てくれる」と説明した。
そしてこの顧問は、「現(xiàn)在、この実験室では、ペットの犬と貓という2種のクローン作成を行っている。作成にかかる費用は、クローン犬で38萬元(1元は約16.6円)、クローン貓で25萬元だ。細胞の抽出からクローンの引き渡しまでに、約10ヶ月かかる。ペットのクローンは、生後約2ヶ月で飼い主に引き渡す。ペットのクローンは、細胞を抽出された元のペットと全く同じというわけではない。だが、クローンと元のペットの遺伝子配列が同一であることから、外形、身體構(gòu)造、先天的能力などのDNAに関係する性狀は、すべて受け継がれる。クローンの先天的な気質(zhì)は、元のペットと一致しているが、クローンの成長環(huán)境が元のペットと異なる場合は、変わっていく可能性がある。またクローンには、元のペットの記憶までは受け継がれていない。この店では、これまでに、20匹以上のペットのクローンを作成し、飼い主に引き渡した」とした。
クローンのペットは記憶までは引き継がない全く新しいペット
専門家「特別な事情がない限り、クローンのペットは推奨しない」
ペットのクローンに関して、社會學(xué)を?qū)熼Tとする華東師範大學(xué)の文軍教授は、「もし、特定の人々あるいは特定の疾患にの治療においてペットのクローンが必要ならば、肯定すべきだろう。だが、クローン自體については、醫(yī)學(xué)や社會倫理においてその是非が非常に問われており、理由なきクローン作成は、自然の法則にそぐわない行為と言える。そのためこうしたクローン作成は、一般的な狀況下では賛成できない。ただ、一部の患者にとってペットによる治療が必要であるというような特殊な狀況で、彼らが可愛がってきたペットが老いて死ぬ前に、その他の代替の治療方法が見いだせない場合に限り、そのペットそっくりのクローンを作成することは、患者の治療にプラスになりうる」との見方を示した。
また文軍教授は、「ペットの飼い主がクローンのペット作成にお金をかけるのは、単に、ペットが死んだ後の自分の悲しみを軽減して、死んだ動物に注いでいた愛情を引き続き代替物に注ぎたいという願いによるもので、全く必要のないものだ。悲しみや懐かしむ心は、他の方法でも解決できる。また、クローン作成で誕生したペットは、実は、DNAが同じペットであるだけで、前のペットの記憶までは受け継いでおらず、全く新しい別のペットといえる。だから、わざわざ高いお金を注ぎ込んでクローンを作成する必要はない」と続けた。(編集KM)
「人民網(wǎng)日本語版」2019年4月28日