新たな「國の名刺」になる2019年度第5版人民元がまもなく発行されるというニュースが伝わると、社會の各方面で幅広い関心を呼んだ。新版と現(xiàn)行版とどこが違うのか。偽造防止技術(shù)はどれくらい向上したか。チェックや識別をどのように保証するか。中國人民銀行(中央銀行)関係者が29日、こうした疑問に答えた。新華網(wǎng)が伝えた。
世界や中國での経験を踏まえると、新紙幣発行の時期には明確な決まりはなく、現(xiàn)金の流通狀況の変化、現(xiàn)金自動処理設(shè)備の発展狀況、偽札をめぐる狀況の移り変わり、偽造防止技術(shù)のバージョンアップなどと密接な関わりをもつ。人民銀通貨金銀局の李會鋒副局長は、「現(xiàn)行の第5版人民元は50元、20元、10元、1元の紙幣と1元、5角、1角の硬貨が発行からすでに10數(shù)年が経ち、そろそろ調(diào)整が必要だった」と述べた。
新版人民元には3つの変化がみられる。
▽変化1:より強力な偽造防止技術(shù)で識別が容易に
新版第5版人民元は現(xiàn)行第5版人民元の主な図案に関連した要素を変えないことを前提としつつ、より進んだ偽造防止技術(shù)を採用し、人間にとってもセルフ端末にとっても識別が容易なものになった。
新版の50元、20元、10元の紙幣は表面中央にある額面の數(shù)字が光學(xué)可変インクによるものに調(diào)整された。たとえば50元なら、角度を変えると「50」の數(shù)字が緑色と青色にくるくる変化し、光の帯が數(shù)字の上を動いているようにみえる。
新版の50元、20元、10元紙幣は表面右側(cè)に透かしの入ったホログラムセキュリティラインと凹版印刷の識別番號が入る。セキュリティラインには透かし模様の額面數(shù)字が入り、角度を変えると色が変わり、識別しやすくなった。識別番號が加わったことで偽造防止の効果が上がった。
また新版紙幣は透かしの鮮明度と重ね合わせの効果が目に見えて向上し、15年度第5版の100元紙幣の記番號のフォントを受け継ぎ、人にも現(xiàn)金取扱機器にも識別が容易になった。
李氏は、「2015年11月の発行以來、新版100元紙幣は大規(guī)模に偽造されたことがなく、その偽造防止の能力と印刷製造の品質(zhì)は一般社會から幅広く高く評価されてきた。新版人民元は15年版100元紙幣の偽造防止技術(shù)を受け継ぎ、第5版人民元シリーズを踏襲しながら、人民元全體の偽造防止能力を高めた」と説明した。
▽変化2:より高品質(zhì)の印刷で流通に耐える
新版第5版人民元には印刷の品質(zhì)を高めるさまざまな措置が採用された。たとえば紙の強度を高めて流通の壽命を伸ばし、両面には汚れ防止のコーティングを施して清潔度を大幅に高めている。
新版第5版人民元には目立った変化がある。これまで「金ぴか」だった5角硬貨の材質(zhì)が変わり、銅メッキ合金のスチールからニッケルメッキのスチールに変わった。
李氏は、「1999年の第5版人民元の5角硬貨に採用された銅メッキ合金のスチール製造技術(shù)は、國の産業(yè)政策に基づくもので、今では淘汰された遅れた技術(shù)になってしまった。技術(shù)のバージョンアップと流通のしやすさを考慮して、新版5角硬貨は材質(zhì)を変えた」と説明した。
▽変化3:よりくっきりとした券面 カラーが花添える
現(xiàn)行第5版に比べ、新版の紙幣は表面の毛沢東像や裝飾の花、裏面の風景などのデザインを調(diào)整し、券面の色彩の明度?彩度を高め、券面の構(gòu)成のレベルと効果を最適化した。
同局の張萌副局長は、「中心の図案などの要素に変更を加えないことを前提として、新版紙幣は色調(diào)や配置などに対する人々のニーズを考慮し、世界のデザインも參考にして、券面をより効果的なものにした。新版紙幣の美観レベルの向上を願う」と述べた。
新版硬貨は主に表面の額面數(shù)字のデザインを調(diào)整し、裏面の花模様の図案を適宜縮小した。額面數(shù)字は斜體に変わり、シンプルでわかりやすいフォントが採用され、より躍動感があり、より目立つなどのビジュアル効果を上げている。
19年度第5版の人民元は8月30日の発行だが、人民銀の指導(dǎo)を受けて金融機関や現(xiàn)金関連機器メーカーのバージョンアップ準備作業(yè)はすでに完了している。発行後、各種機器は新版人民元を確実に識別できる。(編集KS)
「人民網(wǎng)日本語版」2019年4月30日