ネット上でこのところまた中國(guó)の高速鉄道の放射線に関する文章が投稿されている?！父咚兮煹坤洗_かに放射線の影響が深刻、未婚女性は乗車を控えるべき」というタイトルだ。しかし中國(guó)中車集団の専門家である蔣莉氏は取材に対し、「実は2013年と2014年に、すでにネット上に『注意！高速鉄道が人體に危害、未成年者は乗車を控えるべき』という文章がアップされていた。內(nèi)容を見ると、タイトルが多少変わっている以外、內(nèi)容はほぼ同じだ」と語(yǔ)った?？萍既?qǐng)?bào)が伝えた。

2017年、「都市鉄道交通研究」雑誌編集長(zhǎng)で同済大學(xué)教授の孫章氏はこのデマに反論していた。孫氏は、「中國(guó)の高速鉄道で運(yùn)行している列車で使用されている電力は一般的に25000V、50Hzの交流電流だ。それと対応して、高速鉄道の高圧電力設(shè)備はこの周波數(shù)帯の電界と磁界を放射しており、『極低周波數(shù)の電磁放射』に屬し、X線の電離放射線とはまったく異なる。したがって、ネットで拡散している文章の中の『高速鉄道に乗車=X線を浴びる』という記述はまったくのミスリードである」としている。

電気のある場(chǎng)所には放射線があり、一般の列車や地下鉄にも、攜帯電話やシェーバーにも、太陽(yáng)光にも放射線がある。放射線が安全な値以下であれば、人に対する影響は生じない。では、安全な値とはどのくらいなのか?

國(guó)際非電離放射線防護(hù)委員會(huì)（ICNIRP）は、高速鉄道で発生する放射線について磁界の安全基準(zhǔn)は100μT(マイクロテスラ、磁界の強(qiáng)さを表す単位)以下、電界の安全基準(zhǔn)は5kV/m以下と定めている。

北京鉄路局の専門家が高速鉄道車両內(nèi)の電磁放射線量を測(cè)定し、データを公開した。それによると、異なる車種の一等車両、二等車両、車両連結(jié)部、運(yùn)転席などの位置で、電磁放射線の値は11—21V/mの範(fàn)囲內(nèi)におさまっていた。

データを比較すれば、中國(guó)の高速鉄道の電磁放射線量が國(guó)際基準(zhǔn)よりもはるかに少なく、人體にダメージを與える可能性がまったくないことが容易に分かるだろう。

中國(guó)の高速鉄道の電磁放射線量が國(guó)際基準(zhǔn)よりはるかに少ないということは、中國(guó)の高速鉄道では放射線対策の面でどのような措置を講じているのだろうか? 蔣氏は、「高速鉄道車両內(nèi)部の電磁放射線は主に車両底部のけん引モーターから放射されている。実のところ、電磁放射線を遮るのはそれほど難しいことではない。金屬板1枚で効果が発揮できる」と明かした。蔣氏によると、國(guó)産高速鉄道車両の金屬枠は電磁放射線に対し一定のシールド効果があり、車両座席下にある厚い金屬板も、けん引モーターからの電磁放射線を効果的に遮ることができるという。（編集AK）

「人民網(wǎng)日本語(yǔ)版」2019年7月12日