「山東博物館のライブ配信スタジオへようこそ。今日は皆さんに、當(dāng)館で人気のアフリカ野生動物の大移動展を紹介します。當(dāng)館がライブ配信をするのは今回が初めてですので、皆さんからのコメントを歓迎しています。また、転載や、『いいね！』も大歓迎です！」。今月20日夜、ライブ配信イベント「自宅で博物館を見學(xué)」がショート動畫共有アプリ「Tik Tok」（抖音）で始まった。山東博物館のガイド?張丹丹さんと唐銘陽さんは、ライブ配信パーソナリティへと「華麗なる転身」を遂げ、その抜群のトーク力で、多くのフォロワーをゲットした。人民日報海外版が報じた。

同イベントは、中國國家文物局の指導(dǎo)の下、中國國家博物館、敦煌研究院、南京博物院、湖南省博物館、浙江省博物館、遼寧省博物館、山東博物館、山西博物院、広東省博物館など9博物館が共同で開催した。各博物館が優(yōu)秀なガイドをパーソナリティとして選出すると同時に、異なる分野からゲストを招き、主なオンライン展示物をライブ配信で紹介。ネットユーザーは自宅で、文化財を鑑賞し、展覧會を楽しむことができた。

ライブ配信のトップバッターは、國家博物館の2019年の重要文化展「証古沢今——甲骨文字文化展」で、ガイドは、甲骨文字の発見からその成り立ちを皮切りに、その全容を説明。ネットユーザーを甲骨文字の世界へと案內(nèi)し、貴重な甲骨文字を通して、商（紀(jì)元前17世紀(jì)頃-紀(jì)元前1046年頃）、周（紀(jì)元前1046年頃-紀(jì)元前256年）の時代の政治、文化、生活の様子を伝えた。ガイドの案內(nèi)と共に、博物館內(nèi)に展示されている文化財や畫像、パネルの説明文などが、スマホやパソコンの畫面にはっきりと表示され、ネットユーザーらは、「とてもリアルで本當(dāng)に博物館で見學(xué)している気分になれる」と絶賛した。配信が終わり、Q＆Aのコーナーが始まると、ネットユーザーからは、「甲骨文字にはどんな特徴があるの？」、「このライブ配信をもう一度見ることはできるの？」、「次の配信はいつ？」など、次々に質(zhì)問が飛んだ。

美しい月と雲(yún)の風(fēng)景を再現(xiàn)した名曲「彩雲(yún)追月」の美しいメロディーに合わせて、美しい花びらが畫面に舞い、広東省博物館のライブ配信展覧會「臻于至美——広州琺瑯特別展」が開幕した。初めに畫面に舞った花びらは琺瑯の器に描かれている美しい花びらで、ネットユーザーらは、配信開始と同時に、琺瑯の文化財の魅力に引き込まれていった?，m瑯と陶磁器の違いは？景泰藍(lán)は琺瑯の一種？生活の中でよく見るエナメルと、琺瑯はどんな関係？ネットユーザーらは興味津々とキュレーターのそれら説明を聞いていた。コメント欄には、中國の琺瑯を絶賛する聲のほか、とても専門的な內(nèi)容のコメントも続々と寄せられていた。

「私たちの後ろにある大きな木は、とてもユニークな樹形で、アフリカの人々は神の木として祭っています。そこで質(zhì)問。この木の名前は何でしょう？」。山東博物館のライブ配信ルームで、ガイド2人が、生き生きとしたトークで、ネットユーザーと交流しながら案內(nèi)する姿は、まさに中國で絶大な人気を誇るKOL?李佳琦さんのようだった。ライブ配信には、「初めてのライブ配信なのに、こんなにプロフェッショナルだなんて、2人のガイドに『いいね！』を送る」、「すごいトーク力。実際に行ってみたくなった」などの聲が寄せられ、大好評。同博物館はたくさんの新フォロワーをゲットした。

20日から22日の3日間で開催された「自宅で博物館を見學(xué)」では、ライブ配信が9回行われた。「回帰之路——新中國成立70周年流失した文化財の回帰成果展」、書畫文化展「又見大唐」などが好評を博した。また、特別ゲストとして、中國中央テレビ局(CCTV) の元アナウンサーである張泉霊さんが出演し、湖南省長沙市芙蓉區(qū)にある紀(jì)元前2世紀(jì)の墳?zāi)?長沙馬王堆漢墓を紹介した。ライブ配信を通して、展示物を紹介するほか、各大博物館は、抖音にバーチャル?リアリティ（VR）オンライン展示ホールを開設(shè)、ネットユーザーは、自分の好きな展示ホールに入って、展示物を見ることができる。（編集KN）

「人民網(wǎng)日本語版」2020年2月26日